家に帰って、俺は彩に話をした。

「あ、あのさ、母さんは彩の体調を気にしているから手伝いたいんだと思うんだ。彩だって楽になるじゃん?だからさ、もう少し理解してくれると…。」

 「……理解って、私が理解してないってこと?」

「いやいや、ぅグッ、そうじゃないんだけどさ」

の、のどが詰まる・・・

「拓也はお母さんが大事だもんね、そうだよね。」

「え?彩もお母さん大事でしょ?」

「そういう事を言ってるんじゃないんだよ」

「そういうって、どういう事?」

その瞬間、大きなブザーの音とともに、夫ドリルの表示が目の前に映された

「え、まだ話は終わってない・・・」

「ちょ、ちょっと待って・・・えっ!?」

「わわわ・・・」

目の前が歪んだと思った瞬間、目の前が真っ暗になり・・・

「わぁぁぁ!!!」

「黒猫・・・黒猫!?」

「さっきの帰り道まで時間が戻ったってことか!?」

すると、夫ドリルが選択肢のメッセージを表示してきた。

「う、うそだろ?時間が戻せるのか?」

夫ドリルは何も言わず、ただ選択肢を表示していた。

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