弁護士が教える、モラハラで離婚するための必須知識

夫婦図鑑、夫婦再生カウンセラー下木修一郎です。

「コロナ禍DV相談1.6倍 20年度過去最多、在宅など影響か」

日経新聞の見出しにこのような記事がでていました。

コロナ禍で在宅時間の増加や社会的ストレスが要因が原因となってDVの相談が増えているそうです。

精神的なDV、という意味ではモラルハラスメント(モラハラ)も増加しているのではないでしょうか。

そこで、モラハラの案件を数多く扱っている弁護士先生に、モラハラのことを徹底的にお聞きしてみました。

夫、あるいは妻から精神的にきつい扱いを受けている、しんどい。
あるいは、自分のせいで夫(妻)は怒っているんだ、自分が悪いんだ、と苦しんでいる方。
ぜひこの話から、ご自身の夫婦関係を考えるきっかけを掴んで欲しいと思います。

そして、離婚するためにとても大切な話も伺っていますので、ぜひ最後まで御覧ください!

対談の様子のYouTubeはコチラ↓

弁護士先生にお聞きしたモラハラについての内容5つ!

1)モラハラってどういう行為?

2)モラハラで離婚はできる?

3)モラハラで離婚できないケースはある?

4)モラハラを原因に離婚するための準備は?

5)モラハラで困っている人に知ってほしい

をお聞きしました。
お答え頂いたのは私のお客様が弁護士が必要になったときに、100%お願いしている弁護士先生です。とにかく話しやすい。共感してくれる。そして、芯が強い方なのです!

森上未紗弁護士

お話をお伺いしたのは
森上未紗(もりかみみさ)弁護士

名古屋で離婚問題を多く扱っていらっしゃいます。
離婚事件にお力を入れていらっしゃるのは、森上先生ご自身の親の離婚もあったそうです。離婚問題で苦しむ子供の気持ちが分かる先生だからこそ、夫と妻の間で苦しむ子供のこともしっかりとケアのできるのですね。とてもハートフルで、とにかく話しやすい弁護士先生です。愛知県弁護士会に所属されています。

森上先生のホームページはこちら→「元気が出る離婚弁護士

1)モラハラってどういう行為?

ー森上先生よろしくお願いします!
 では早速お伺いしていきたいと思いますが、モラハラとはどういう行為でしょうか?(下木)

モラルハラスメントは精神的に虐待するような行為全般のことを言います。具体的には「お前はバカだ」「頭が悪い」「全部おかしい」というような、見下すような発言をすることはモラハラ行為に当たります。

言葉で攻撃するだけではなく、無視して相手との話し合いを拒否する。物を壁や床に投げつける、ドアをバタンと閉めて相手を威嚇するような行為もモラハラに当たります。

ケンカのようにお互いに言い合っているようなものは基本的に違いますね。一方的な言動を日常的に繰り返すとモラハラの可能性が高いということになります。

ー「日常的」とはどれくらい?

定義は難しいです。人によっても捉え方が違いますね。週に1度あったら頻度が高くて精神的に一般的には人を追い詰めるかなとは思います。もちろん、人によっては週1でも屁にも思わない人もいるので。

無視する期間が例えば月に1回だとしても、1日ではなく2週間続くというのもありますね。

期間で区切るのはなかなか難しいので、自分が負担に感じているのであればとりあえず相談してみた方がいいと思います。週に1回も無いなぁとか、そういうことで思いつめなくてもいいと思います。自分はそれが精神的に苦痛に感じているんだ!と思ったら相談して欲しいですね。

ー自分が追い詰められていると感じたら、これ、もしかしてモラハラじゃ?と相談してみるというのも大事なことなんですね。

追い詰められていると記憶が薄れて、この時期(モラハラを受けていたとき)のことを覚えていないという人も結構いるんです。

ー記憶を抜け落とさなければ逆にやっていけないということですね。たまらないですね・・・。
男性の相談も多いですか?

男性の相談も受けます。
稼ぎが少ない!と言われたり、子どもを自分の味方につけて「お父さんはろくでもない」と結託して言われて、というケースもあります。私のところで相談を受けるのは女性の方がちょっと多いくらい…65:35くらいですね。

ー男女の割合はほぼ半々ですね。
 ところで、先生のところに来る時にはみなさん離婚を望まれてくるのですか?

離婚を望んでくる人の方が多いですね。モラハラの相談でも、離婚を望む人が多いですね。

ーやはりそうですよね・・・。

2)モラハラで離婚はできる?

ー先生、モラハラで離婚ができるんですか?

結論で言えば、離婚できるのですが、離婚できるためには段階を踏んでいかなければなりません。

二人の協議で話し合いをし、そこで合意ができればすぐに離婚できます。
相手が嫌ですと言った場合には裁判所の「調停」に進むことになります。調停も裁判所の調停委員を介しての話し合いとなります。お互いが合意しないと離婚はできません。
調停でも合意できませんでしたとなると次は裁判となります。裁判では裁判官が決めることになります。

みなさん、相手が合意しなくて裁判になったときどうかが気になると思うんです。

ーはい、そうです!

その時に勝てるのかどうかですよね。
裁判所が「ハイすぐ離婚です」って認めるのは原因として法律上5つしかありません。

1)相手が不貞行為(不倫)をした

2)悪意の遺棄・・・なかなか認められません。家族を置いて出ていき、なんの扶養もしない状態について、よく皆さんが「これに相当するのでは?」と言われますが、裁判所は別居されたくらいではなかなか認定しないのです。お金を払わない状況でも、なかなか認められません。

ーそうなんですか…これはまたいつか詳しくお聞かせください!

3)生死不明

4)強度の精神病にかかっている

ここまではモラハラとは関係ないですね。もうお互いに破綻している状況です。そして最後が

5)婚姻を継続し難い重大な事情がある・・・これに該当すると裁判所が認めるかどうかで離婚できるかどうかが決まるのですが、この5つ目の理由にモラハラが該当して一発アウトになったこと、今まで私は無いのです。

ーえ?そうなんですか?!

じゃあ、すぐ離婚できなじゃん!ってなるんですが、

【ここは重要】
重大な事情っていうのは、ほとんどが別居期間で認定されるのです。夫婦が破綻してますねと裁判所が認める期間別居していれば、5つ目の事情が認められて離婚になるのです。
まだ別居していない状態とか別居して間もない状態は、すぐには離婚ができないかもしれないのですが、逆を言えば、数年間待てば離婚はできるということになります。
モラハラの場合であっても裁判所が「ハイ離婚」みたいなことは起きないので、残念ながら準備が必要になるのです。

ーモラハラだから離婚できる、というわけではないのですね・・・
では、金銭的に余裕が無いなど別居することすら難しいケースはどうすればいいのでしょうか?

例えば、金がなく自分一人で出て行けない、子どもがいて連れて出ていきたいけど大変だ、となった時、別居中に生活費を貰う権利があります。生活費を任意に払ってくれない人であったとしても裁判所を通して請求して、もらいながら別居することができます。

ですが、支払いのお金が全く無い…無職の人とか、自営業の人は難しいこともあります。配偶者から生活費を取りにくい場合は、別居に踏み切る前に相談してもらった方がいいですね。

モラハラの配偶者と一緒に住んでいると正常な判断すら危うくなることもあります。まず別居して落ち着いてゆっくり、心が落ち着いて色々考えてみる。ご相談者から「別居してよかった」という声を結構聞きます。

ー距離をとることで初めて気づくこともあるかもしれませんね。
 記憶が抜け落ちるほど大変な状況を、これから1年2年3年と続けていく…そんな状況のなかで子育てしていくと考えたら、逆にご本人さんだけじゃなくてお子さんにも大きな影響があるでしょうね。

3)モラハラで離婚できないケースはある?

ーある程度別居期間があれば認められる離婚わけですから、モラハラで離婚できないケースはないということでしょうか?

別居すれば離婚はできるので、離婚ができないケースは考えにくいです。

ただ、モラハラを受けていると外に心のオアシスを求めてしまい、自分が不貞をしてしまうケースも結構あります。そうなってしまうと、離婚するために別居しなければいけない期間が伸びたりすることがあります。

モラハラで一発退場も難しいけれど、モラハラで離婚できないこともないわけです。

4)モラハラを原因に離婚するための準備は?

ーめちゃめちゃモラハラやられてました!こりゃお金貰わないと納得できない!!という方もいるかと思います。モラハラを原因に離婚するため準備すべきことは何でしょうか?

私がやった事例では、モラハラで慰謝料を認められた時、録音…巻き舌で怒鳴られている録音がありました。また、モラハラが原因で病院に相談していたり、女性相談センターに相談していたという履歴がありましたね。抱え込んでいしまっている方も多いので、相談に行って証拠にできるようにしておくといいですね。

ー音声を撮るのは、こっそりスマホでピッて押してって感じで?

そうですね、画像とかはいらないです。

ーDVではないから、映像とかはいらないんだ・・・

DVのときも、映像はなくても傷跡の写真とか診断書で証拠になりますし、音声はかなりしっかりした証拠になります。

ーなるほど。当然回数があったほうがいいのでしょうか?

はい。ただ、録音するとき恐怖感がすごいので・・・。私が裁判で勝ったとき、録音は確か1回だったケースもあります。でも、裁判官にもよりますので1回では不安な面もありますね。

ーその1回は結構強めなやつが?

そうです。内容によって変わってくるので、録音は大事ですね。また、通院をしたり、女性相談センターに相談に行きたいけれど、外に行くのが怖くてできないというときには、他のものよりは客観的ではないので証拠能力としては劣ってしまうけれど日記を付けるのもいいですね。日付が改変できないものスマホのメモ帳だと日付が残るので有効です。

ースマホのメモで良いんだ!

はい。あと、相手のことを思い出したくないと、別居のときに配偶者とのLINEの履歴を消してしまう人がいます。ですがLINEの履歴を消さないでください。モラハラの人はLINEでもモラハラ的な内容を送ってきます。全部残しておいて欲しいのです。見るのが辛いときにはLINEのやりとりをテキスト化してメールでも送れます。残してから消すようにしてください。

ー証拠の話が出たのでお聞きしたいのですが、離婚のステップとして調停と裁判がありますね。証拠は調停でもしっかりと使えるのでしょうか?

はい。調停の時、調停委員さん2人が直接の話し合いに出てくれるのですが、実は裁判官もいるんです。

ーん!?裁判官もいる?

ちょっと分かりにくいんですけど・・・調停は、裁判官と調停委員2人が担当になり調停委員会を作ります。ただ裁判官は同じ時間にいくつも調停を持っているのでいつもは出てきませんが、調停委員さんの相談を受けて進め方を話し合っているのです。

ある程度証拠を出すと、それを見て裁判になったらこういう結論になるよねと見込みを言ってくれる裁判官もなかにはいます。相手の姿勢がどれだけ強固かにもよりますが、調停の段階からある程度証拠を出して早めに終わらせられるようにやっていく、ということも考えられるのです。

ー調停の裏側では裁判官が仕切ってたりするんだ…知らなかった…

裁判官のときもあるし、調停官のときもあります。話し始めると複雑になるので止めときましょう(笑)

ー持っているものはしっかり出せば、もしかしたら裁判に行く前に相手が諦めるかもしれないですね。勉強になります!

しっかりと証拠を意識する。本当に大変だと思いますが、ぜひ頑張ってもらいたいなと思います。

ー証拠…何かうまいやり方は無いかな。こういうのが得意そうな探偵とかに聞いたほうがいいかもしれませんね。録音が絶対にばれないようなやり方。今度探偵さんに聞いてみます!

不貞の証拠などもそうですが、自分で調査をしようとしてばれてしまうと、その後調査がしづらくなります。探偵さんお金かかるからといって躊躇するのは分かりますが、下手に先に自分で動いてしまうと台無しになってしまうので注意が必要ですね。

ーそうですね。探偵はお金がかかりますからね。もし探偵を依頼しようかな、というときには、ぜひ下木に一声かけていただけると嬉しいです。みなさんスゴイ高いところに頼まれているのでせめて相見積もりを取って欲しいのです。探偵費用を下げたい方は→こちらからご相談ください

5)モラハラで困っている人に知ってほしい

ーそれでは森上先生から、モラハラで困っている人に知ってもらいたいことがありましたらぜひお願いします!

モラハラを受けながら頑張っている方は、自分を犠牲にして子どもの為や家族の為に頑張ってしまう人が多いです。でもその結果、自分が精神的に不調になってしまい、それが子どもに影響を与えてしまったり、自分のその後の人生にすごく深刻な影響を与えることがあります。

ですので、自分の人生、お子さんの人生を考えて早めに弁護士等に相談してもらいたいと思います。我慢しすぎずに、他の人を頼ってくださいね。

ーありがとうございます!森上先生のYouTubeでもモラハラ動画がありますので、ぜひそれも見てもらいたいと思います。↓

終わりに

モラハラで傷ついていてでも、どういう人に相談していいのか分からない・・・。

弁護士って怖いし、逆に、あなたが悪いんだよ!なんて言われたどうしよう…と思う人もいるかもしれません。私も弁護士って怖い印象がありました。

でも、弱い立場の人の話を真に聞いてくれる森上先生のような方もいらっしゃいます。早めに、是非相談していただきたいと強く感じました!森上未紗先生、ありがとうございました!

執筆 夫婦再生カウンセリング名古屋 主宰 下木修一郎(しもきしゅういちろう)
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家

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