ご回答ありがとうございます。
それでは、続きをどうぞ!
今から学んで頂くのは
【共感的態度】
です。
「共感的態度・・・共感のことか?」
共感は相手と同じように感じることですね。
つらい思いをしている人を見て、同じように感じ、「つらいね」と態度で示すことです。
じゃあ、相手と同じように感じない時はどうするんだ?
彩のつわりが辛いのはもちろん分かる。
けれど、実際に体験したこともないし、本当の意味では同じように感じることはできない。
「それでも、やれと言われればやるけれど…」
男性にとって共感はとても難しいテーマです。
なにしろ、男性は共感したり共感されたるすることの経験が、女性に比べ圧倒的に少ないので。
会話で「大変だね」とか「つらいね」など共感の言葉を日常的に使いますか?
・・・・・・
・・・
・・・記憶にない。
友達の会話でも、会社でもそんな記憶はないぞ。
「大変だという奴には、『どうしたら解決できるか考えてみろ。自分で考える力を付けろ!』とか言ってたな。」
そ・・・それは威圧ですね。
夫婦間のコミュニケーションにおいて、女性は共感が有意に高く、男性は無視・回避と威圧が有意に高いという調査の結果がでています。
男性は無視・回避、威圧が高い・・・
つわりで苦しむ彩の言葉に対して「もういいよ」と言ったのは回避とも、無視とも言える。
無意識にそういう選択をしているんだな俺は。
自分の話に共感してくれる人に、人は安心感と信頼感を抱きます。
確かに、自分の考えを理解してくれる人は”味方”のような感覚を持つ。
ですが、いくら信頼関係を築くためとはいえ、自分に嘘をついてまで「つらいね」と言うのは大きな負担となるでしょう。
だよな。
辛いと思えてもないのに「つらいね」というのは正直しんどい。
そこで、共感的態度なのです。
ん?
共感的態度??
あ・・・確かに最初、そう言ってたな。
「じゃあ、共感と共感的態度はどう違うんだ?」
とてもいい質問ですね。
(その返し、気持ちいいな…仕事で使おう。)
お伝えしていた通り、相手の気持ちを理解することは難しいものです。
たとえ夫婦でも、完全に同じように感じることを求めるのは非現実的ですね。
夫婦であっても、完全に相手に共感することはできない。
そうだな。
そこで共感的態度です。
共感的態度とは、実際に共感できているかどうかに関係なく、相手に共感を示すための行動や姿勢のことです。
「なるほど、だから共感”的”か!相手のことを完全に理解する必要はないと。」
はい。
相手に安心感や信頼感を与えることを目的とした行動。
それが共感的態度なのです。
ん??
待て待て待て。
相手を理解できないのに、無理なく、共感したような行動ができるのか???
結局、無理やり「しんどいね」と言うのと同じじゃないのか?
大丈夫か夫ドリル・・・
つづく
次回予告
「だからいいって!」
怒鳴る拓也!!
夫ドリルの提案は失敗!?
結局同じことを繰り返すのか!?
次回、つわりの妻を救え【後編】お楽しみに!
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