この選択肢が正解だったのか・・・

俺は母さんに電話をかけた。

 「母さん、彩がね、妊娠初期で色々デリケートな時期だから・・・ちょっと距離を置いてくれると助かるんだ。」

 「え? 私が迷惑をかけてしまったのかしら」

「いや、そういうわけじゃなくて、ただ彩がちょっと神経質になってるから…。」

「わかったわ。電話くれてありがとう拓ちゃん。」

はぁ・・・なんとかこれで収まるだろう。

夫ドリルがまだタイムリミットを刻んでいるのが気になるけれど。

「ただいま」

家の中から返事がない。

リビングに行くと、彩がスマホを見ていた。

「ただいま。どうしたの?」

「ねぇ、お母さんになんて話したの?」

え?

どういうことだ?

「さっき、お義母さんからLINEきてね」

『彩さん、ごめんなさいね。私が気を使えなくて迷惑をかけてしまったみたいで。』

か、母さん、なんで!!!!

「ねぇ。」

「お義母さんに、なんて返したらいい?」

あああああ・・・

目の前が歪んだと思った瞬間、目の前が白っ暗になり・・・

!!!!!

「どれを選んでも失敗・・・どういうことだ?」

しかし、今度は少し違った。

夫ドリルが話しかけてきたのだ。

「え?」

「そんな事考えもしなかった」

拓也は無事この無限ループから抜け出せるのか!?

次回、妊娠アウティング完結編『拓也に足りないもの』お楽しみに!

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