「仕事の疲れ…」

確かに仕事で疲れている。でも…なんか仕事を言い訳にしているような気がするが…。

「これが原因なのか?」

「疲れが原因?」

「でも、疲れているのは彩だって同じはずだ。それなのに、俺は気持ちを受け取れなかった。」

受け取れない「俺」に問題があると思っていたけれど、そうか、彩も俺の提案を受け取れなかったのか…。

そう言うと、夫ドリルは水面に波紋が広がっていくような図を描きはじめた。

まさに今の状況だ。

混乱して、もう何をどうすればいいのか分からない。そんな感じだ。

「一時的な状態?」

「一時的な...だから焦って関係修復しようとするより、まずは休息が必要だということか。」

「でも、休息って言っても...仕事は続くし、彩のつわりだって...」

休息を取る。

会社を休むのですら”もったいない”と思っていたから、休息のことなんて、深く考えたことはなかった。

でも、休息なんて取れない状況で、夫ドリル、いったいどんな提案をするつもりだ??

の・・・のぼせた・・・

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