翌朝、なかなかベッドから出られなかった。

昨晩のことを謝りたい気持ちはあるものの、どう切り出せばいいのか分からない。

リビングに出ると、彩がつものように朝食の準備をしてくれている。

「おはよう…」

「おはよう。」

彩はいつもどおりに接してくれる。

ありがたい。

けれど、やはり気まずい。

「トイレに…」

便座に座ると、ため息が出た。

「おはよう。トイレまで…。」

「ああ。でも、今の俺たちにゆっくりできる時間なんてない。」

「じゃあ、どうすれば...」

「欲しい。」

最近、ひとりではどう考えていいかよく分からないってことがあると気がついた。

仕事では一人で悩んでも、絶対に解決するという自信があったのに。

俺は今まで、本当に夫婦をなんとなくやってきたんだと感じる。

でも・・・

「自分で考えることの大切さも強く感じている!」

夫婦図鑑公式LINE|お友だちになりましょう!