「言ったの?」

「あ、で、でも、母さんすごく喜んでたよ! これから色々手伝ってくれるって・・・・」

「言ったよね? まだ誰にも言わないでって。」

「いや、つい……。」

「つい、で済む問題じゃないの。」

でも、母さんが喜んでくれたんだし、手伝ってくれるっていうんだから…と言いかけて、言うのを止めた。言ってはいけない気がした。

もう何を言っていいか分からない。

俺の体は石のように固まってしまった。

カチコチ・・・時計の音しか聞こえない。

何か話してくれよ・・・

「妊娠初期は不安定だし、私が今どれだけ不安になってるかわかってるって言ってたよね。信じてたのに……。」

あ、彩が話してくれた、きっともっと謝れば聞いてくれるはず・・・

「ごめん。本当にごめん。」

だけど、彩はそれ以上何も言わなかった。

最悪だ・・・

夫ドリルがやっと出てきた!

「夫ドリル!大変なことになってしまって・・・」

「ミ、ミッション?どういうことだ!?」


「え?え?どういう・・・」

夫ドリルの画面は、カウントダウンが表示されていた。

「ええええ?時間制限!?どうしたんだ、いつものようにアドバイスくれよ・・・」

しかし、夫ドリルは何も言う事なく、ただカウントダウンを表示するだけだった。

つづく。


またネコのいる通りに・・・・やり直しても全部失敗じゃないか!!

彩の信頼は取り戻せないってことなのか?

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