ははははは・・・
ふふふふふ・・・
「言ったの?」
「あ、で、でも、母さんすごく喜んでたよ! これから色々手伝ってくれるって・・・・」
「言ったよね? まだ誰にも言わないでって。」
「いや、つい……。」
「つい、で済む問題じゃないの。」
でも、母さんが喜んでくれたんだし、手伝ってくれるっていうんだから…と言いかけて、言うのを止めた。言ってはいけない気がした。
もう何を言っていいか分からない。
俺の体は石のように固まってしまった。
カチコチ・・・時計の音しか聞こえない。
何か話してくれよ・・・
「妊娠初期は不安定だし、私が今どれだけ不安になってるかわかってるって言ってたよね。信じてたのに……。」
あ、彩が話してくれた、きっともっと謝れば聞いてくれるはず・・・
「ごめん。本当にごめん。」
だけど、彩はそれ以上何も言わなかった。
最悪だ・・・
夫ドリルがやっと出てきた!
「夫ドリル!大変なことになってしまって・・・」
新しいミッションが開始されました。
「ミ、ミッション?どういうことだ!?」
ミッション:彩さんの信頼を取り戻し、母親との距離感を調整する。
「え?え?どういう・・・」
残り時間
23時間59分59秒
夫ドリルの画面は、カウントダウンが表示されていた。
「ええええ?時間制限!?どうしたんだ、いつものようにアドバイスくれよ・・・」
しかし、夫ドリルは何も言う事なく、ただカウントダウンを表示するだけだった。
つづく。
次回予告
またネコのいる通りに・・・・やり直しても全部失敗じゃないか!!
彩の信頼は取り戻せないってことなのか?