夫が約束をやぶった!許すべき?それとも許さない??
配偶者が好ましくないことをしたとき、あなたは相手を許す?それとも許さない?
テネシー大学心理学科のジェームズ・マクナルティ教授は、夫婦の「ゆるし」について135組の新婚夫婦を4年間かけて調査。
「許す」を選択すると、その後の相手の行動が・・・。
👇2分の動画でその結果をご紹介します!👇
〜くわしく解説〜
許すとどうなる?
マクナルティ教授は論文の中で許すとどうなるかを2つの方向から考えたそうです。
A:好意的な行為をされた相手は、自分にも好意的な行為をするはず
→「許して」もらえたら、相手のことに好意を持ち、相手の嫌がることはしない。
君はなんて優しいんだ!もう二度としないよ!
つまり、好ましくない行為が「減る」
もうひとつは
B:良い結果が得られる行動は繰り返し、逆に悪い結果を招く行動は減少するはず
→好ましくないことをしても「許してもらえる」ので、悪い結果にならない。
またやってもすぐに許してくれるし…
つまり、好ましくない行為は「減らない」
「許す」と、好ましい行為は減るのでしょうか、それとも変わらない?
調査の結果は・・・・「減らない」でした。(あら〜)
許しても、結局繰り返されてしまうのです。
「もうしないよ!」とその瞬間は思うけれど、少しすると忘れちゃう、ってことです。
許さないとどうなる?
実は、「許さない」と表明した方が、好ましくない行為が「減る」という結果が出たのです。
比較すると、許すより許さないほうが1/2に減少したのです。
このことから、マクナルティ教授はこのように述べています。
安易にゆるしを表明することは、それを持続させてしまう危険性がある
ジェームズ・マクナルティ
簡単に許しちゃうと、危険なのですね・・・
参考:The Dark Side of Forgiveness
許しちゃダメなの?
許すと相手がくり返しやすくなると分かった以上、簡単に許すのは止めたほうがいいことになります。
ですが、ただ単に許さない状態を続けるのもギスギスしちゃって大変ですよね。
どのように「許さない」のかを、夫婦カウンセリングのノウハウから考えてみました。
★許さない=相手を責めるではない
まず気をつけたいのは、許さないということは責めること、ではないということ。
「あなたは何かおかしいんじゃない?!」
「なんで片づけすらできないんだ!」
「あなたって本当に最低よね」
こんな言葉を浴びせると、一時的には状況が改善されることがあっても、夫婦の溝は深まるばかり。
1)自分の素直な気持ちを伝える
動画でもご紹介しているように、相手を責めるのではなく、自分の素直な気持ちを伝えることから始めましょう。
「すごく悲しかった」
「ショックだよ」
「正直この状態は苦しいよ」
深刻であることを相手に理解してもらわなければなりません。何度も言いますが、決して彼に問題があるような言葉で責めないこと。
その後、相手がどのように考えているのかを聞いていきます。
2)相手に原因があると思い込まない
原因を探ることになりますが、相手に原因があると考えてしまうと冷静に話ができなくなります。探究心を持って、冷静に話をしましょう。
「どうしてやめられないのか知りたいの」
「本当は、それをやりたくないの?」
「私のために無理しているのかな」
3)相手を想像し、認める
相手ができない理由を話してくれたら、相手のことを想像して、相手のことを認めてあげましょう。
「謝らなくてもいいよ、あなただって苦しかったよね」
「毎日ガマンしてたもの」
「がんばってたのは知ってるよ」
じゃあこうすればいい!などとしゃしゃり出過ぎないこと。相手のヤル気を削いではいけません。
まずは相手の(些細かもしれないけれど)努力を認めることから始めましょう!
自分がガマンすればうまくいくと思い込む男
男は妻を守るべき。だから、自分がガマンすればいいと思ってしまう。
ルールを守ることがどれだけ大変かなどあまり考えずにOKしてしまう。妻に喜んでもらいたいから。
妻はそんなことを知らない。だから、夫がルールを守っても評価しない。守って当たり前だと思ってしまう。
守ってもご褒美がもらえないから、守ることが苦しくなる。メリットを感じられないから。
夫婦間のルールは、片方の努力だけでは守り続けることが難しいのです。
「禁煙がんばってるよね、すごい!」
「今日も真っ直ぐ帰ってきてくれたんだ、うれしい!」
「ちゃんと連絡くれるね。すごい助かる!」
このひとことで、男はがんばれる。安いなぁ、男って(笑)
NPO法人日本結婚教育協会会員
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家
夫が何を考えているのか分からないあなたへ『夫のホンネがわかる動画』も絶賛公開中です。
↓夫婦再生カウンセリングの申し込みはコチラから。日本全国お電話でもお話できます!