夫が不満を言わない9つの理由
夫婦再生カウンセラー下木修一郎です。
なぜ夫が話さないのか。これを知っていれば夫の本音が少し分かるようになって、あなたの不安やイライラが軽減されるようになるでしょう!
この記事は、夫が不満を話してくれない、もっと話したい、夫を知りたいと悩んでいる方におすすめです。
不満を話さない夫に対してどうすればいいの!?と思っている方必見です!!
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言わなきゃ分からないのに、不満を言わない夫たち
ある夫が浮気したというご相談者が、私に苦しい胸の内を話してくれました。
「不満があったら言って欲しいと何度もと伝えていたのに・・・ひどいです。」
浮気をするわけですから、自分に不満があったに違いない。でも、いくら聞いても話してくれないならば、改善することができない。そんなのおかしい!不誠実だ!なぜ夫は自分に不満を言ってくれないのか。言ってさえくれれば、ちゃんと改善したのに。
夫が不満を言ってくれれば、こんなことにならなかったのに!!
そう思う気持ち、とても分かります。
人は言わなきゃ分からない。
なのに、何も言わず、挙句の果てに不倫とは。
だからこんな目に合わないために普段から不満があれば伝えてほしいと言っていたのに、なぜ???
夫が不倫をしてしまった場合、その原因は様々なものが考えられます。
妻に対して不満を持っていたケースもあります。
ただ、妻に明確な不満を持っていなくても浮気するケースもよくあります。
必ずしも妻に不満を持っているから不倫するというわけではないのです。
ですが、やっぱり夫の本音は気になりますよね。
いったいなぜ夫は不満を話さないのでしょう!?
確かに、不満を言わない夫は多いです。
(逆にむちゃくちゃ文句を言う夫もいますけれど)
なぜ妻と話し合って解決しようとしないのでしょうか。
この記事では、この部分にスポットを当ててお話していきます。
夫が不満話してくれない、と悩んでいるあなた。
実は、女性には少しわかりにくい、複雑な、繊細なものなのです・・・。
その理由と男性カウンセラーの視点からお話します!
不満を話さない?それとも話せない?
夫が話さない理由には、
・話すことが恥ずかしい
・罪悪感がある
・相手を傷つけたくない
あるいは、
・自分自身に問題がある
・逃げたい
と感じて、話しにくい、話せないと思っているのかもしれません。
話せない男性にも様々なタイプがありますので、それぞれをもう少し深く見てみましょう。
きっと、あなたの夫が当てはまっているものがあると思います。
話してくれない、ではなく、話せないのかもしれません。
話をしない理由を知れば見え方も変わる。
気づけなかったものにも、気付けるようになるかもしれません。
夫を理解するヒントになれば幸いです!
夫が気持ちを話さない9つの理由
今回は夫が語った9つの理由をベースに考えてみました。
- 「妻に不満なんてありません」
- 「僕は感情の表現が苦手なんです」
- 「妻との信頼関係を感じなられません」
- 「話より聞くのが好きですから」
- 「妻に嫌な思いをさせたくないのです」
- 「別に言うまでもないことなので」
- 「妻と話してもムダですから」
- 「忙しいから仕方がないですよね」
- 「もうどうでもいい」
いったい、どんな夫たちなのでしょう???
今回はそれぞれの夫に対しての対策にも触れています。
では、早速ご覧ください!どうぞ!
- 妻に不満なんてありません・・・優しすぎ夫
優しい、平和主義、温和な男性によく見られるのですが、不満をストレートに表現しません。
不満を伝えると攻撃しているように感じる、相手にどう思われるかが気になる、男は我慢するもの、関係を壊すことが怖い、不満を言って嫌な思いをした、などが要因となり、不満を言うことにブレーキをかけてしまいます。
とても接しやすいタイプですが、不満を外側に出さないため溜め込む傾向が強く、突然離婚を言い出すこともあります。
優しくて理想の夫ですが、もっとも厄介な夫だと専門家としては感じています。
実は私もこのタイプです(汗)
■解決策
このタイプの夫に不満を言ってもらうためには2つのアプローチが必要です。
ひとつは不満を言っても大丈夫だという関係づくりの構築。
あなたがもし夫に不満を言っているのであれば、不満の3倍を目安に愛情を表現しょう。
自分のことが嫌だから不満を言っているのではない、自分のことが好きだけれど、不満があるから伝えてくれている、と感じられるようになります。
あなたが不満を言うことはとても大事なことなのです。
もう一つは夫の味方という意識を高めること。
自分の味方をしてくれる人に対して、人は不満を感じにくいものです。
妻が味方だと感じられれば、夫の持つ不満は相対的に小さくなることが期待できます。男性は単純ですのでこの方法はとても効果的です。
夫から優しさという報酬を一生にわたり継続的に得たいのならば、そのための労力を惜しむのはもったいないのです。
- 僕は感情の表現が苦手なんです・・・分かって欲しい夫
口数が少ない、あまり喋らないタイプの男性によく見られます。
感情の起伏に乏しいですが、それを何事にも動じないたくましい男性だと感じて結婚する女性もいます。
ですが、自分の感情を素直に表現することに抵抗を感じています。
料理に「おいしい」という感想を言ってくれず不満に感じることがある場合、このタイプの夫は<美味しくない>や<無関心>ではなく、素直に言えないのです。しかし、妻には分かりません。
「おいしいの?」と聞けば答えますが、何度も聞くと「なぜ自分のことを分かってくれないのか!」と怒り出してしまうことも。
話さなくても理解してほしいという願いを持っています。
自分の気持ちを押し殺す生き方から抜け出せないのです。
妻がしてくれたこと以外でも、感情表現が乏しいのがこの夫の特徴です。
■解決策
このような夫とのコミュニケーションでは、起きている事実を客観的に受け取ることから始めましょう。
根気が必要ですが、よく観察してみると苦手なりにもいろいろな表現をしていることが見えてきます。
もし残さずに全部食べているのであれば、それはどういうことなのかと相手の抱いている感情を想像してみましょう。
相手の思いを推測し、受け止める。起きている事実のみを受け取ります。
「キレイに食べてくれたね」と事実をそのまま伝えることが「理解してもらえた」という安心感につながります。
安心感は感情表現が苦手な自分と向き合うための大きな助けとなるでしょう。
- 妻との信頼関係を感じなられません・・・淋しさ余って悪さ100倍夫
相手との信頼関係がない場合、自分自身を守るために気持ちを隠すようになります。
言っても分かってもらえないと感じています。
その心の奥底には関心を持ってくれない妻に対しての淋しさや怒り。
妻が信頼していたとしても夫に伝わっていないケースがとても多いのです。ものすごくもったいない。
妻の気持ちを理解することが下手な夫は多いため、信頼していることを、伝わる言葉で伝えなければなりません。
■解決策
男性に強く見られる傾向ですが、妻が自分のことを必要としている、と感じられることが信頼関係の構築にはとても重要です。
「あなたが大切だ」という表現でもいいのですが、さらに効果的なのは彼がしてくれたことを具体的に伝えることです。
「いつもありがとう」などの抽象的な表現は誰でもできます。ですが、具体的な表現は関心を持っている人にしかできないものです。
気をつけなければならないことは、思っていないことを言葉にして、小手先で相手をコントロールしようとする行為です。
思っていない言葉は言い続けられません。数日で言わなくなってしまった妻を見て、「心から思ってなかったんだ!」と夫に見透かされてしまい事態が深刻化する可能性があります。
ぜひ、夫の存在価値を正しく評価する方法を学んでから実行してください。
- 話より聞くのが好きですから・・・聞き上手を装う夫
一見聞き上手さんとみられることもありますが、実はしゃべるのがそんなに得意ではない夫。
よく話を聞いてくれる夫と思って結婚した。けれど、向こうからは話してくれないので何を考えているか分かりません、とガッカリされるタイプです。
会話が不得意な理由としては、周りの男性と比較してしゃべるのが下手と感じている、会話の速度についていけない、相手の感情を推測することが苦手、などが考えられます。
話さなくてもよい職種や職場環境を選ぶ傾向にあるため、さらに話す機会が失われ、トレーニング不足の状態になっています。
会話することに自信が持てない状態なので、自分の不満を伝えるのも難しいのです。
■解決策
話せるようになるためには会話に対しての小さな成功体験の積み重ねが重要ですが、1日に発する単語数が女性は男性の約3倍多いという研究結果や、女性と男性では好む話題が違うこと、また男性は問題解決、女性は人間関係を構築するため会話をするなど、男女の会話は相違点がいくつもあります。
乗り越えなければいけないハードルは決して少なくありません。
ですから、夫婦として会話を楽しむためには、お互いにコミュニケーションのトレーニングが必要となります。
自分の思いを伝えたくてつい会話を求めてしまいがちですが、会話の前にまず相手の様子をじっくりと観察すること。
そして相手のペースに合わせた会話というものを意識してみると良いでしょう。
- 妻に嫌な思いをさせたくないのです・・・ただのビビリ夫
相手に嫌な思いをさせたくないという気持ちを持っている夫。
自分自身の気持ちを話すことが難しいのです。
妻が自分の不満を受け止めてくれるかに自信が無いのです。
本心をさらけ出して険悪な関係になるくらいなら話さない方がマシだと考えています。
妻を信用できないというより、妻にとって自分はどう思われているかに自信がないことが原因です。
妻からすれば、問題を起こされるくらいならば話してくれたほうが遥かにマシだと考えますが、夫はそのように考えることができません。
とにかく自信がない。自分がどう思われているかを自分で直視することがストレスなのです。
妻が何を考えているかを理解できなければ、夫は自信を持つことはできません。
ですので、普段の会話から分かりやすい言い回しを意識することが効果的です。
■解決策
男性は言われたことをそのまま受け取る習性があるため、女性の会話の意図を読み解くことに苦手意識を持っています。
例えば、夫が仕事でなかなか帰ってこないことを寂しいと感じているのに、言葉にすると「なんでもっと早く帰ってこれないの?」となることはありませんか。
その言葉を聞いた夫は、早く帰れなかった自分に妻は不満があるのだと解釈してしまい、言葉の裏にある妻の寂しい気持ちを汲み取ることができなくなります。
結果、会話が噛み合わず「何も分かってない!」などと言われてしまい、さらに自信を失ってしまいます。
ですから、不満を言ってもらうためにはストレートに「不満を言ってもらえるのは嬉しいこと」だと伝えればいいのです。
言葉と意味が一致していれば理解できたと安心することができます。
それを繰り返すことが妻とのコミュニケーションの自信へとつながっていきます。
ただし、夫から不満を聞き出せたとしても、その不満を受け止めるだけの心構えがなければ状況は悪化します。
まずは受け止めるための強い心構えを作ることが先であることを忘れないでください。
- 別に言うまでもないことなので・・・認識があま〜い夫
「辛い」まではいかない。けれど小さな不満は誰にでもあるものです。
そんな小さな不満をわざわざ口にしないという夫はとても多いでしょう。あなたの夫も当てはまるかもしれません。
夫が小さな不満を言わないのは、妻をそんなことで煩わせたくないという気遣いであったり、「そんなことで?」と見下されたり、妻から嫌われたくない、などの理由が考えられます。
でも心ではこのように考えます。
「俺が我慢すれば良いんだ」
しかし、この小さな不満から生じる我慢を放置してしまうと、蓄積して大きな不満になってしまうことに。
蓄積した不満の解決はとても困難なのですが、夫にはその自覚がありません。だって俺が我慢すれば・・・ヒーローか!
■解決策
たくさんの小さな不満を溜めないためにも、不満を共有し合う関係づくりが重要になります。
しかし、「不満は話してほしい」という伝え方では相手の気持を変えることはでいきません。
「夫婦には不満の共有が大切なの」では正論すぎて上から目線に感じます。
そこでおすすめなのは「不満を言うのは不安だよね」と、相手の共感を呼び起こすような言い方。
もしかしたら妻も同じように考えているのかもしれないという安心感につながります。
安心感を感じられれば不満も言える。
言っても大丈夫なんだ、という環境づくりを目指しましょう。
- 妻と話してもムダですから・・・諦め夫
例えば <妻は子が欲しい/自分は欲しくない> あるいは、<妻は同居が嫌/夫は両親が心配で同居したい> など、どちらが正しいとも言い切れない問題が夫婦間には必ず存在します。
しかし、夫に気持ちを分かってもらいたいと話し合いを求めてしまいますね。
白黒つけたいタイプの女性は話し合いで白黒つけたくなるでしょう。
しかし、話しても解決できないと感じている夫は、話し合いを持ちかけられる度にストレスを感じ、口を閉ざすという選択をします。
そんな夫の態度にもっと不安を感じてしまい、気づくと問題そのものではなく、夫が話さない・分かろうとしてくれないことに問題がすり替わってしまいます。
そして、「逃げてる!」と夫を責めてしまうようになります。
ですが、あなたの考えに共感できない夫もまた苦しんではいるのです。
自分が一番苦しいという妻の思いが、夫の本音の理解を妨げている状況では、夫婦での解決も困難でしょう。
焦る気持ちも分かりますが、話し合いをすればするほど夫婦間に深い溝ができることもあります。
■解決策
まずはあなた自身が信頼できる友人や専門家に自分の考えを共有し、多角的な視点で現状を把握することをおすすめします。
話し合いをするのはそのあと。とても大事な判断を求められることになるでしょう。
後悔しないためにもしっかり自分と相手の気持ちを客観的にみつめましょう。
- 忙しいから仕方がなですよね・・・結局仕事が好き夫
多忙がゆえに夫婦間のコミュニケーションが少ない場合、たとえ問題を抱えていたとしても不満を話すことは避ける傾向にあります。
不満を伝えることでどのように夫婦関係が変化するかが予測できず、多忙な仕事に加えて、夫婦関係にも支障がでてしまうことを恐れているのです。
仕事に自分の価値を感じている。
今の状態が壊れ、自分の存在価値を失うのが怖いのです。
ですから、仕事で多忙な夫が「もっと夫婦の会話を増やそう」と働きかけることは期待できません。
■解決策
夫婦の会話の機会を増やそうという努力は大切ですが、ただ現実問題として何を話せばいいのか分かりませんね。
夫の趣味や仕事の話題をもちかける妻もいますが、夫の趣味や仕事が理解できない場合、逆に興味を持たれていない・無理解であると感じさせてしまうこともあります。
しかし、その努力はとても価値のあるものです。
まず、相手の忙しさに理解を示しましょう。
それを踏まえた上で話をすることを提案してください。
もし受け入れてもらえたら、しっかりと喜びの感情を出してください。
あなたの喜びの感情は、本来あなたの夫が最も求めているものなのです。
自分と話すことが妻にとって喜びなのか!ということをしっかりと認識してもらいましょう。
喜びの感情こそが夫婦の行動を変える力の源泉なのです!
- もうどうでもいいんです・・・ほっといてくれ夫
妻に無関心な場合、不満などを話す必要性を感じないかもしれません。
「もう無理」などと投げやりな態度をとることもあります。
夫が無関心になる原因はさまざま考えられますが、そのきっかけが妻の無関心であるケースも少なくありません。
結婚適齢期だから結婚をした、安定した生活のため、不安を解消するためなど、結婚した当初から夫に関心が低かったという場合はもちろん、
子どもが生まれて夫に関心が向かなくなった、仕事に強いやりがいを感じている、夫の存在が当たり前になるなど、夫に対して関心が低下することは誰にでも起こり得ることです。
無関心が厄介なのは、夫が妻に迷惑をかけないかぎり、問題が表面化しないことです。
気づいたら、こっそり浮気しているケースも多くあります。
人生から目を逸している夫、ともいえます。
■解決策
妻の無関心が原因である場合、夫に関心を持つことだけが唯一の打開策となります。
ですが、人は無意識に自分が正しいと思うもの。
自分は頑張っている。間違ってないという思いを持っています。
それゆえに相手からどう思われているかの客観的な判断ができません。
私もそうであるように、自分のことはよく見えないものです。
あなたに強く肩入れしない第三者の助けを借りるのも有効です。
さいごに
5000件の相談事例をもとに、9つの夫が不満を言わない理由を考察してみました。
あなたの夫は、どれかに当てはまりましたか?
夫が話をしてくれないと感じている場合、どうしたら話してくれるようになるのかを考えがちです。ですが、上記のように夫と妻とでは「話すこと」の考え方に大きな違いがあるのです。
なぜ話してくれないの?と求めるのではなく、なぜ話せないのかを考えること。
夫の正面ではなく、横に立ってみること。
話してくれないから愛がない!とは限らない。
私には関心が無い!とも限らない。
あなたが見ている世界がすべてではないのです。
あなたがまだ気づけていない、夫のホンネを是非知ってください。
相手を知ることこそ、あなたが楽になる一番の方法だと私は考えています。
あなたが楽になれて初めて、不満をも共有できる強い夫婦関係の一歩が踏み出せるのです!!
最後まで読みいただきましてありがとうございました!!
夫婦再生カウンセラー
下木修一郎
NPO法人日本結婚教育協会会員
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家
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