【夫婦相談】文句・愚痴を聞くのが男の仕事だと言われ…精神的にも参っている
【相談】i.t.さん 33才男性
性格の不一致により離婚をしたいと思います。結婚前から何に対しても不満がばかり、結婚後、仕事を辞めて落ち着くと思っていたら、その後も継続して文句・愚痴でそれを聞くのが男の仕事だ、とも言われましたが、聞いているのも精神的に参ってしまい電話するのも怖くなり出来なくなりました。海外の僻地で過酷な環境下で仕事をしているのに電話の度に不満や文句を言われ、返答に対してまた何か言われると思い黙ってしまうとそれも文句を言われる。娘がいるので、と思いとどまっていましたが、このまま自分までネガティブになっていくことに耐えられず、今後の人生を考えるとそれでも離婚したいという考えになりました。
【男性夫婦カウンセラーの回答】
回答者 下木修一郎のプロフィール
海外の僻地での過酷な仕事は、精神的にも辛い状況にも陥りやすく、家族の支えが欲しい。しかし奥様の言葉が文句と愚痴が多いとなると、自分がなぜこんなところまで来て家族のために仕事をしているのだろう、と空しくなりネガティブな気持ちになってしまいますよね。
奥さまの文句と愚痴が止まらない。。。
結婚で環境も大きく変わり、仕事も辞め、まだ小さいお子さんを1人で一生懸命育てていかなければならない。そんな中周りを見ると旦那さんと楽しそうにしている家族がいっぱいいる。辛い、淋しい、不安。そんな状況をあなたに分かってもらいたい気持ちがあるのだと考えられます。奥さまはその気持ちを素直に言えない不器用な方かもしれませんね。あなたに察してもらえない苛立ちから、ついムキになって愚痴とか文句を言ってしまう。あなたが聞きたくないというそぶりを見せると、なんで分かってくれないの?と不安と怒りでもっと強く言ってしまう。奥さまはそんな悪循環に捉われているのですね。
夫婦は、映し鏡。
あなたと同じように、愛する人と離れてしまった奥さまも苦しい思いをされているのです。
あなたも離婚まで思い詰められているわけですから、相当苦しい思いをされていると思います。そんなあなたに対して離婚はダメです、頑張りなさい!とは言えません。
ただ、会えない状況での夫婦のコミュニケーションにはルールがあるのです。男性が想像するよりも、奥さまは辛い思いをしているということを前提にコミュニケーションしなければなりません。
次に電話するとき、奥さまに伝えてください。
「おまえも辛かったんだよな。わかってあげられなくてゴメンな。」
あなたが辛いことは百も承知です。ですが、その気持ちは右に置いておいてください。
なによりも先に、まずおくさまをねぎらってあげてください。そして理解したいという気持ちを示すのです。あなたを受け入れますよ、というサイン。これが会えない夫婦のコミュニケーションでの重要なルールです。
そして、話の聞きかたにもルールがあります。中途半端なアドバイスや反論、意見は不要です。ただひたすら聞いてください。奥さまの言葉の中にある気持ちを示す言葉を見つけて、反復して奥さまに伝えてあげてください。
妻「○○が、△△で、大変だったんだから!」
あなた「…そうか、大変だったんだね」
奥さまの苦しさが深ければ深いほど、すぐに状況は変わらないかもしれません。会えない環境ですから、半年かかるかもしれません。
ですが、娘さんのこと、愛した奥さまのことを思って、最後にもう一度だけ踏ん張ってみようとお考えになるのであれば、このルールを守って奥さまの話を聞くことをおすすめします。本気で奥さまの話を聞けば、間違いなく関係は良くなります!
ひとりでは大変だと思いますので、単身赴任でも家庭がうまくいっているような、心の支えになってくれる方(メンター)を探されてもいいですね。心より応援しています!
(リコナビより転記、加筆修正)
夫婦再生カウンセリング名古屋 主宰 下木修一郎(しもきしゅういちろう)
NPO法人日本結婚教育協会会員
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家