「お母さんが家事を全部やるって誰が決めたの?」
愛知県の平成28年度人権啓発ポスターにあるキャッチコピー、
わたしの「ふつう」と、
あなたの「ふつう」はちがう。
それを、わたしたちの「ふつう」にしよう。
これ、とても秀逸ですよね。
愛知県やりますな。
そして、そのキャッチコピーを使って描かれている『女性の人権問題』ポスターも、大橋裕之さんのほんわかした雰囲気で素敵です。
無断転載できませんので、ポスターの内容を文章にしてみました(笑)
仕事から帰ってきたお母さんに、家でくつろいているお父さんが「お腹すいたよ〜」とせがむ。
も〜、と言いながらも「はいはい、すぐ用意するから」というお母さん。
それを見た子どもがひとこと。
「お母さんが家事を全部やるって誰が決めたの?」
ハッとする二人。
食事を作るお父さん、お母さんと一緒に洗濯物をたたむ子ども。
『この日から家族に新しいルールが加わった』
なるほど、女性が家事をする担当なんて、誰が決めたの?疑問を持ちましょうよ、という話ですね。
そうなのです。
よくよく考えると、実はこのストーリーに出てくるお母さんは
「自分がご飯を作る役割」
だと思っている。
そのことについて、ストレスはあれど、疑問にも思っていないわけです。
だから文句を言いながらも、迷うこと無く、抵抗すること無く、ご飯を作ろうとするわけです。
それに待ったをかける子ども(すごい)。
言われるまで気付かない両親。
つまり、お母さんとお父さんの「ふつう」は、いっしょだったわけです。
家事は女性がするものだ、という思い込みを持っていたのです。
夫婦に求められるのは「認める勇気」
女性だけが家事をすることが問題なのかと言われれば、それもまた違うように思います。
例えば、内閣府の平成26年度の女性の活躍推進に関する世論調査の質問項目『夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである』に対して、男女の回答は以下の様になっています。
女性と男性の意識にものすごく大きな差はないのです。
「男は外で働いてね。私は家を守るからね。」って考えに賛成の女性も4割を超えるのです。
個人的には、どのような価値観を持っていても、夫婦二人が納得していれば良いのではないかと思っています。
ただ、、、
仕事で遅く帰ってきた奥さんが、も〜と言いながら、すぐにご飯を作る姿を見ても、
「男は台所には立たない」
という価値観だから、俺は妻を手伝わない。
なんて夫がいたとしたら、それはいくらなんでも「愛」が無さすぎるでしょうよ、と。
例え夫がどんな価値観を持っていたとしても、奥さんの大変さを認めるべきでしょう。
そこは「大変やな、俺が作ろうか?」の一言だと思うのです。
もちろん、手伝わない理由は「価値観のせい」だけじゃないこともあるでしょう。
例えば、ご飯作るのが下手。上手く作れる自信がない。美味しくないって言われたくないかもしれない。
でも、自分の下手さを認めて、妻に声かける。
「俺作ろうか?美味しくないかもだけど・・・f^^;)」
そんなご主人の作ったご飯食べて、やっぱり好みの味じゃないけど、でも作ってくれたことを認めてあげて、
「濃いね、でも美味しいよ」
と言ってあげる。
真実や正しいことだけじゃない、あったかくて、やわらかな言葉で相手を認めてあげる。
そんなふうにお互いを認められる、ふたりの「ふつう」を持てるといいなって、私は思っています。
わたしの「ふつう」と、
あなたの「ふつう」を認め合う。
それを、ふたりの「ふつう」にしよう。
ふたりの「ふつう」を一緒につくれる夫婦は、きっと楽しいね!
執筆 夫婦再生カウンセリング名古屋 主宰 下木修一郎(しもきしゅういちろう)
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家
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