「夫婦なのに一緒にいても寂しい」という気持ちを伝える方法
音声はより伝え方のイメージが湧きますよ→夫婦再生ラジオ📻
夫と一緒にいても寂しいと感じたことありませんか?
・夫と会話がない
・夫が私を見てくれない
・スキンシップがない
・仕事を優先される
私のために時間を取ってくれない。
私を大切にしてくれない。
昔はそんなんじゃなかったのに。
こんなの、寂しすぎるよ!
夫といても寂しいと感じると、せっかく夫婦になったのにという思いから、さらに寂しいという思いになってしまいますね。
どうしたら、夫は「一緒にいても寂しい」という妻の思いを分かってくれるのでしょう。
そのヒントがハリウッド映画にあったのです!
「一緒にいるだろう!」と本気で言う夫
分かりやすくストレートに「私寂しいの…」と伝えてみるとどうでしょう。
すると、夫は黙り込むか、
「昨日も今日も家にいる。色々頑張っている。なのに寂しいと思うなんて意味が分からない!!」
とブチ切れるか。
どんな奇跡が起きたとしても、
「寂しい思いをさせてごめんね。これからはもっと一緒にの時間を過ごすようにするよ。」
なんて答えが帰ってくることはないでしょう。
そんな事を言えるのはトム・クルーズくらいかと。(しかも映画のワンシーンでね)
驚くべきことですが、夫は、家や外、同じ時間に同じ場所に存在すれば、文字通り「一緒にいる」と思ってしまう生き物なのです。
君と一緒にいたい=結婚した
つまり、結婚した事実そのものが「一緒にいる」ことであり、一緒にいるという証明なのです!
そんな無茶苦茶なロジックの夫の心理をもう少し詳しくみていきましょう。
夫への声がけも、相手を理解すればより上手にできるようになっていきますから。
なぜ夫は妻や子どもの気持ちを理解できないのか
飲み会に行ってくる、という夫に対して、「パパと一緒にいたいよ〜〜」と泣く子ども。
それを見た妻が「もっと子どものこと考えてあげて」と言っても
夫の頭のなかは・・・
いやいや、めちゃくちゃ頑張ってるだろう俺は!
なんでそれが分からないんだ!
どうすればいいんだ!
仕事をやめればいいのか!付き合いをやめればいいのか!
俺はお前たちのために頑張ってるんだろう!
なんにも分かってない!!
と大混乱を起こしてしまうのです。
たとえ言葉で言わなかったとしても、だいたいそんな感じで渦巻いていると捉えておいてください。
この妻と夫の思考のズレは一体なぜ起きるのでしょうか。
それは、夫にとって貢献することが最大限の愛情表現だからです。
お金を稼ぐためにやりたくない仕事をやる
自分の気持ちを我慢して家族に合わせる
仕事を頑張っているのに、さらに家事まで一所懸命頑張る
夫は、自分が貢献している、役に立っている、と感じられることを懸命にやってしまうという、悲しい習性を持っています。
それは、自分の気持ちを押し殺して、犠牲、我慢して、そのことについて文句も言わず頑張り続けることに価値があり、それをみんな分かってくれ、評価してくれる、すごいねって思ってくれる、価値があるねあなたには!と感じてもらえるだろうという強い願望があるのです。
とにかく認められたい。認められるためには、自分の得意なもので、頑張りまくる。それが一番良いに違いない、と思っているのです。
このなんとも幼いような思考ですが、男性的にはもう全然普通。全世界の男性共通ともいえるのでは??というくらいメジャーな思想です。
言葉で言うとわかりにくいので、実例で・・・
ハリウッド映画で地球の危機を救うときって、だいたい最後、誰か一人の男性が犠牲になりますよね(笑)
「僕が爆弾のスイッチを押して敵もろとも”道連れ”にする」
「やめろ!ケヴィン!」
「いいんだ、君たちは地球に戻ってくれ。」
「ケヴィン・・・」
「地球は渡すかよ!!」
「ケヴィーーーン!!」
ドカーーーン!!!(爆発)
自分が死ぬことで世界を救うパターン。よくみる陳腐なやつです。
そういうの、すごい好きなんですよね男性って!!(私も嫌いじゃない)
俺もできるかな、かっこいいな・・・とか思ってしまう。(アホや)
そもそも、脚本家も全員が助かるようなシナリオにしない。あえて誰かを犠牲にする。そういうストーリー、男はとっても大好き。人のために死ねるのがいい。究極の愛、的な。男のロマーン。
これって、死んででも人に認められたいという思いが強くあるわけです。英雄になりたい。ヒーローになりたい。自分には価値がある、ということをみんなに分かってもらいたい!という思いに、ぐちゃぐちゃに絡め取られている。
そんな夫の気持ちなんてつゆ知らず。
地球で待っている妻や子ども的にとっては、まったくもって迷惑な話でしかない。
いやいや、生きて地球に帰ってくる事が私たち家族の喜びだってなんでわからないの?世界のために犠牲になるとか、いやいや、あんたは死ぬからその後のことどうでもいいかもしれないけれど、こっちの生活はどうするの?まだ子ども小さいんだよ。私一人で育てろってこと?いやいやいやいや、その役は他のひとにやってもらえばいいじゃない!何考えてるのよ!無責任じゃないの!と思ってしまう。(ちょっと悪ノリしましたが、まぁ、そんなイメージかと)
それほど男と女の考え方には差がある。
残念ですが、男性はこのように、自分ができることを勝手に無理して頑張ってしまうという特性を持っている。それが夫という困った存在なのです。
その困った存在を理解し、やれやれと受け止めてあげなければ(受け入れて、ではない)、これから先も夫の考え方そのものを否定し続けなければならず、苦しい夫婦生活を強いられるパターンから抜け出せなくなってしまいます。
勝手に我慢・暴走して頑張ってしまう夫に、どう伝えればいいのか
一所懸命頑張っている夫には申し訳ないですけれど、妻や子どもの欲求を知ろうともせず頑張り続けて、挙句の果てに「俺が頑張ってるのを全く分かってない!」とブチ切れられても、正直妻や子どもにとっては「じゃあどうすりゃいいのさ」になってしまいますよね。
そんな夫にも分かるように伝えるとするならば・・・
あなたに分かりやすく伝えるためにビジネスの視点で教えてあげるわ。
「我社は素晴らしい商品を作っている!なにのなぜ売れないんだ!」と言ってる経営者。良いものを作れば売れる!客が分かってないんだ!(いつか分かってくれる!)と、売れないブラウン管テレビを一所懸命作り続けている。あなたはそんなワンマン社長みたい。
でも、残念ながら時代は変わってしまったの。顧客ニーズを知らなければ、会社は生き延びることはできないよね。あなたの考え方は昔ながらの会社と同じようなものなのよ!
・・・なんて、言えないですよね〜〜〜。
もしそんなこと言ったら、プライドがズタズタになるし。
自分の信じたことを捨てる。自分の大事なものを、捨てる。
変わることって、とても勇気がいります。難しい。ものすごく難しい。
夫のホンネを理解したうえで、夫に伝えていく必要がある、ということです。
まずは、夫が今までで頑張ってきたことを評価する
どれだけ的外れであったとしても、今までやってきたことを評価してあげることはとても大事です。今まで自分がやってきたことが無意味だったとなってしまったら、この結婚してからの10年は無駄だった!となりかねません。そんなショックを与えてしまうと、もう頑張れなくなってしまうでしょう。
夫にはこれから先も、まだまだ頑張ってもらわなければなりません。夫の心をくじかないように。
今までがんばってきた事を評価する方法は
■「これ凄っ!夫婦再生カウンセラーが教える旦那にイライラ解消法」
でも詳しく書いていますが、「夫がしてくれたこと」に注目すること。そのしてくれたことの「過去版」を作ることです。
今まで頑張ってきたことをちゃんと認めてあげること、いままでの夫の苦労を無駄にしないこと。成仏させること。このステップは絶対に欠かせません。
そもそも認めてもらいたくて頼んでもないことをやっているわけです。認められなければ、認められるまでやり続る。妻や子どもが分かるまでやろうとする。黙々と。
でも、評価してもらえないまま続けていくと、エネルギーが切れる。しかし、妻は俺にエネルギーを与えてくれない(認めてくれない)。そう判断した夫は、他のエネルギーをくれそうな人(女)を探すようになります。
夫に行動を変えてもらうためのパワーを与えてあげるため、してくれたことを集めて、ちゃんと評価してあげましょう。「してくれたこと」の過去版の作り方、徹底的にやる本格的な方法は「夫のホンネを知る動画講座」で詳しくお伝えしています。本気で取り組みたい方におすすめ。
夫がしてくれたことをしっかりと見返し、夫の存在を認めてあげることこそが、夫婦関係を作るための最重要ポイント。これがうまくできなければ、いくら上手に伝えたとしても小手先に過ぎず、夫はあなたの言葉を受け取ることはできません。
伝え方が違ったのかしら…と迷ったり、この夫には何も通じない!と苦しんでいる人は、夫の存在を認めることがしっかりできていない可能性が高いです。
行動を変えてもらいたいときは「具体的に」がポイント
「寂しいの、一緒にいたいの」と伝えても、だから一緒にいるじゃないか、と返され、通じない状況になってしまうのは、そこに具体的にやるべきこと、求めていることが明確になっていないことが考えられます。
「10分でいいから寝る前に話がしたい」
「○○に行きたい」
「△△と言ってくれると嬉しい」
とにかく具体的であること。これに尽きます。
なぜ具体的か?
それは、夫(男性)が抽象的な表現が苦手だからです。
「もっと話をしてほしい」
「もっと一緒にいてほしい」
「もっと子どもとあそんでほしい」
具体的に見えるけれど、実は具体的じゃない。
夫の頭の中は・・・
(もっとってどれくらい?何分話せば満足なの?)
(一緒ってどれくらい?)
(こどもと遊んでるじゃないか!もっと遊べというのか!)
と大混乱なのです。
仕事で例えれば分かりやすいかもしれません。
「もっと売上をあげなさい」
「もっと効率的に働きなさい」
「顧客を増やしなさい」
と上司に言われたら、いや、だから具体的にはどうすんの?と思いますよね。
それはお前が考えるんだよ!なんて上司だったら、人望は無いですね。ついていきたくない。
そんな上司と同じような妻になってほしくはないのです。
ぶっちゃけ・・・
私もそうなのですが、妻の言うことって、夫にとってはとても難解なんです。正直よくわかりません。主語が抜けてたり、結果がなかったり。何を求めてるか曖昧すぎて、主に会話を仕事でしかやっていない夫からすると、妻の言葉はナゾトレみたいなもんなのです。毎回ナゾトレって嫌じゃないですか。考えるの面倒だから黙ってしまう。だって分からないんだもん!!
なので、とにかく、シンプルにしましょう。
言葉は短く。
文章も短く。
ラインで送る文章も、とにかく短く。
そして、明確にやるべきことを伝えられたら、次はそれを叶えてくれたときに、しっかりと評価することを忘れないように。
「10分話してくれて楽になれた!」
「○○に連れてってくれてほんとう楽しかった。」
「子どもも、パパと遊べて嬉しいって喜んでたよ。」
などなど。
実は、この評価の言葉には、普段の生活でよく使われている、ある感謝の単語がありません。それが何か分かりますでしょうか?
分かった人は鋭い!
そう、「ありがとう」です。
「ありがとう」を使わないことで、もっと気持ちが伝わる、豊かな表現を考えることができます。
このように、伝わる言葉を紡ぐ考え方もとても大事です。伝わらないものをいくら頑張っても、やっぱり伝わらないですからね。伝わる言葉も「夫のホンネを知る動画講座」でお伝えしています。
伝えるために最も大切なこと
今まで相手を理解するために、男性の考え方をお伝えしてきました。
また、夫がどんなことを貢献してきたのかを知る方法もお伝えしました。
そのうえで、実際にどのように伝えればいいかもお伝えしました。
ですが、頭で分かっていても行動できない、という人がいます。
実はその人が抱えている一番の問題は、伝え方でもなく、相手への理解でもなく、自分に対して無関心になっていること、なのです。
いったいどういうことでしょうか。
ある知恵袋サイトに
「夫が構ってくれない寂しさをイライラに変えてしまい、夫に当たってしまいます。もう、寂しいです。」
という質問が載っていました。
その回答に、
「おいしい食事を作ったり、部屋をきれいにしたり、子供に優しく接したり、自分自身も身ぎれいにおしゃれして、毎日を過ごしていれば、夫もあなたを気にするようになります。」
という回答がなされていました。
この回答を読んだ人はきっと「そもそもソレができないくらい追い込まれてるんだよ!」と思うはずです。
自分がしんどい状態にある。だからどうにかしたいのに!!
こういう状態の人の多くが、実は「自分への無関心」にはまっています。
夫婦問題が起きるときって、自分を大事にできてないときが多い。ものすごく多い。
時間がない、忙しい、思うように周りが動いてくれない…
そこで!まずは自分を大事にすることを考えてみましょう。
自分に関心を持つ。自分の欲求に目を向ける。
本当の意味で自分を元気にしてあげられるのは自分自身なのです。
でもなぜか、相手に元気にしてもらおうとする人が多い。
人に元気にしてもらおうとすると、結局期待はずれなことになり、がっかりしてダメージを受けて足止めをくらい、何も進まなくなるどころか、相手への不満をさらに強めてしまいますよね。
人からもらう、という考え方を変える必要がある。
そこで。
今自分ができてないこと、本当はやりたかったこと、欲しい物を思い出してほしいのです。
そして、どんな小さなことでもいいからそれを実行するのです。
例えば、本が好きな人は本を読む。そのための時間がなければ、夫に作ってもらえばいい。多少のわがままは大丈夫なのです。
すると、自分も元気になるし、夫にも素直に感謝できる。笑顔になれる。
自分に関心を持って行動する小さな一歩が、夫婦を変えるのです。
夫にムカつくのに、美味しい食事なんて作らなくてもいいんです。頑張らなくてもいいんです。
まずは、自分を整えていく。これはとっても大事なことです!
そのときに、相手がしてくれたこと(夫のホンネを知る動画講座で詳しく解説)を書き出すことができれば、もっと早く自分を整えることができます。マジでおすすめ!
優先順位は、まず自分、です!
長い文書最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
一緒に幸せな夫婦生活をつくっていきましょう!
がんばりましょうね!
執筆 夫婦再生カウンセリング名古屋 主宰 下木修一郎(しもきしゅういちろう)
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家
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