夫から「俺のことが大事なら離婚してくれ」と言われたときの対処法
頭が真っ白になり、心が締め付けられるような痛みを感じながら、あなたは必死で答えを探しているのではないでしょうか。
特に「俺のことが大事なら離婚してくれ」という言葉を聞くと、 「あなたが大事だから、離婚した方があなたのためなの?」 と、混乱と怒り、悲しみが押し寄せてくることでしょう。
今日は、そんなときにどう対応すればいいのか。
そして、どんな心構えでいればいいのかをお話します。
これを読んで、少しでも前を向く元気がでたら嬉しいです!

「俺のことを考えて離婚してくれ」と言う夫の本音とは?
私は12年間、夫婦カウンセラーとして活動し、6,000件以上の相談を受けてきました。その経験から、夫の浮気に悩む多くの妻たちの声を直接伺ってきました。
私のご相談者の多くは、夫から突然「離婚してほしい」と言われた妻たちです。
その背景には、夫の浮気があるケースが非常に多いのです。
具体的な事例
35歳のBさんの例をご紹介します。
共働きで夫を支えてきたBさんは、夫のスマートフォンに頻繁に女性からの通知が届くようになり、浮気を疑いました。
問い詰めると、最初は否定していた夫が「俺のことを大切に思うなら、離婚してくれ」と言い出したのです。
「仕事も家事も頑張ってきたのに。なぜ私が『俺のことを考えろ』なんて言われなきゃいけないの?」と、毎日涙を流していたそうです。
夫がこの言葉を発する心理
夫がこのような発言をする際の心理には、以下の心理が働いています。
- 自分の罪悪感を軽減したい
- 責任を回避したい
- できるだけスムーズに離婚を進めたい
夫は「俺だって辛いんだ」と自分を正当化しながら、決断を相手に押し付けているのです。
夫が浮気をしたときに必ず考えてほしいこと
もしこれを読んでいるあなたも同じような状況だとしたら・・・ぜひ考えてほしいことがあります。
「あなたの本当の願いは何?」
相手の浮気を知ったとき、自分を否定されたような気持ちになり、地獄に突き落とされたような感覚になってしまう方をたくさん見てきました。
もう人生終わりだ、と感じる人もいるでしょう。
その気持ちのままに夫と向き合おうとすると、どうしても感情的になってしまいますね。
ただ、もしあなたが「離婚を回避したい」「関係を修復したい」と考えているのなら、ここで感情的に反応するのではなく、夫の心理を理解しながら、適切な対応をとらねばなりません。これは絶対なのです。
しかし・・・簡単なことではありませんね。
夫の浮気が発覚し、「離婚してほしい」と言われたとき、「私の気持ちは?」「浮気したのはあなたなのに?」そんな疑問が頭をよぎるのは当然です。
そこでまず、夫の本音を理解した上で、あなた自身がどうすべきか冷静に考えることが大切になります。
夫のタイプ別対応方法
1. 逆ギレ・防衛モードタイプ
実際の会話例
あなた:「私はあなたのことを大事に思ってる。」
夫:「俺のことが大事というなら離婚してくれ!俺だって幸せになりたいんだよ!」
あなた:「じゃあ、ちゃんと話し合おう。」
夫:「もういい!勝手にしろ!」
男性の傾向
- 攻撃的になり、話し合いを避けようとする
- 「お前だって完璧じゃないだろ!」と相手を責めることで、自分の罪を薄めようとする。
- 「もういい!勝手にしろ!」と突き放すことで、冷静な話し合いを避ける。
- 被害者意識を持ち、自己防衛する
- 「俺だって辛いんだよ!お前は俺の気持ちを分かってない!」と被害者ぶる。
- 自己肯定感を守るために逆ギレする
- 浮気を責められることで「自分が否定される」と感じ、逆ギレしてしまう。
- 「お前が冷たいから浮気したんだ!」などと責任転嫁することで、自己正当化を図る。
- 「俺は悪くない、むしろお前のせいだ」という論理にすり替えることで、自分を守ろうとする。
- 怒りで支配しようとする
- 大声を出したり、物に当たることで、自分の主張を無理やり通そうとする。
- 冷静に話し合う能力が低いため、感情的な威圧で場を支配しようとする。
こういう男性は、自分の人生に後悔を抱えている可能性があります。それは、もっと俺はこうなれば、ああなれた、という自分の理想に対して実現できていない苦しみです。
浮気をすることによって、自分が認められた、自分の本当の人生がここにある、と思い込んでしまっているのです。
それを否定する妻に対して逆ギレをするということは、とても正常な感覚ではありません。
つまり、正常なあなたが正論を展開したとしても、それを受け入れるだけのキャパシティ(容量、こころのゆとり)が存在しないのです。
対応のポイント:
✅ 強い覚悟を持って挑むこと
逆ギレする夫には「私はあなたを責めたいんじゃない。ただ、私はこうしたい。」と冷静に伝えること。そして、相手のペースに乗らないこと。
「夫が変わらないなら、自分がどうするか」という視点を持てるかどうか。これがあなたの未来を決めるカギになります。
基本はあなたが「魅力的な妻」になっても解決できるものではありません。なぜなら彼はお花畑で走り回っている現実逃避した妄想人間だからです。
ひとりでこのような男性と向き合うと、自己否定されたと感じて心に大きな傷を負いかねません。浮気相手、夫の親、子どもへの対応含めて、第三者(カウンセラー、弁護士など)に応援を求め、チームを組み、力になってもらうことで乗り越えていく方法もあります。
2. 都合のいい解釈をするタイプ(現状維持希望)
実際の会話例:
夫:「もういいよ。お前が俺を許せないならもう無理なんじゃない?」
あなた:「私は離婚する気はない。だってあなたのこと大事だし。」
夫」「俺のこと大事なら、離婚してほしいと言えばしてくれるってことだよね。」
あなた:「・・・・」
男性の傾向
- 浮気の罪悪感から逃れたい
- 浮気がバレたことで、妻からの責めや冷たい態度に耐えられなくなっている。
- 「俺はもうダメな人間だ」と落ち込みつつも、責任を取るのは嫌。
- その結果、「離婚してくれ」と言うことで、一時的にプレッシャーから逃れようとする。
- 自己肯定感を守るために現状維持を望む
- 「自分は家庭も大事にしている」と思いたい。
- 妻に責められたり、浮気が問題視されると、「自分はダメな夫」という現実を突きつけられるため、現状を変えたくない。
- 離婚に踏み切ると「本当に悪者になってしまう」と感じるため、家庭に戻りたがる。
- 離婚をちらつかせて、妻の出方を探っている
- 妻が「そんなこと言わないで」と言えば、「やっぱり俺は必要とされてる」と安心する。
- 逆に妻が「分かった、離婚しよう」と強く出ると、「え? そんなつもりじゃ…」と慌てる。
- 現状を変えずに、うまくやり過ごしたい
- 浮気相手との関係を続けながら、家庭も維持したいというズルい考え。
- ただし、妻があまりにも怒っていると、「じゃあ離婚しよう」と突発的に口にしてしまう。
- しかし、離婚が現実的なものになってくると、「今のままでいいじゃん」と言い出し、現状維持を望む。しかし浮気は止めない。
このタイプの夫は、実際には「離婚してほしい」という強い意思があるわけではなく、しかし現実に満足しているわけでもない状態です。
その不満をごまかすために浮気をするのですが、この状態でも夫婦関係を継続させようとしていることから、シンプルに言えば妻のことを”舐めている”と考えて間違いありません。
対応のポイント:
✅ 夫が逃げられない形で「選択」を迫る
「私はこれ以上、我慢するだけの関係は続けられない。」
「あなたがどうしたいか考えてほしいけど、私も私の人生を決めるつもり。」
夫に「このままでいられる」と思わせないことがポイント。舐められているわけですから、毅然とした態度を取らなければなりません。つまり離婚も視野に入れなければならない、検討する必要があるということです。
「お前だって悪い」と言ってきても、そこに反論すると「どちらが悪いか」の論争になり、話が進まなくなります。浮気をしたあなたが悪いと諭して、「そうか俺が悪かったんだ」などと反省する夫はこの世には存在しないと考えてください。
浮気した夫に対しての、あなたの選択肢を考える
夫の浮気が発覚したとき、あなたの心は傷つき、不安や迷いでいっぱいになるでしょう。
でも、ここで一番大切なのは 「あなたは本当はどうしたいか」 です。
✔ 離婚したいのか?
✔ それとも関係を修復したいのか?
✔ どんな未来を望んでいるのか?
ここで大切なのは、感情的に流されるのではなく、冷静に判断することです。
最初から「離婚したくない!」という思いを持ってしまうと、逆に離婚という闇に囚われてしまい、前向きに考えることがすごく難しくなってしまいます。
だからこそ、ちゃんと自分にとって修復か、離婚か、どちらが最適な選択肢なのか、しっかりと考えることが必要なのです。
そのためには、様々な情報を集めることも大切ですが、専門家に相談するのも冷静になる手段。
特に経済的にい離婚できないと考えている場合、修復したいのではなく離婚できないという”選択肢のない苦しみ”に陥ることが多いのです。
経済的な視点からのアドバイスは弁護士がおすすめです。離婚に強い弁護士もご紹介できますので、お気軽にこちらからお問い合わせください。相談料も私の紹介ということで初回半額にしていただけますので。
もっと夫の本音を知りたいあなたへ
浮気した夫の心理を知ることで、適切な対応ができるようになります。
夫婦問題に悩むあなたのために、「夫のホンネを知る動画講座」をご用意しました。
また、過去の関係を見直すという「夫婦内観療法」というワークも収録していますので、どう選択するかに迷ったらぜひトライしてみてください。
最後に「あなたが一番大事です」
夫の浮気、離婚の話し合い……
あなたの心はボロボロで、何が正解なのか分からなくなっているかもしれません。
でも、どうか忘れないでください。
あなたの人生を決めるのは夫じゃない。
あなたが決めるんだ。
あなたの人生はあなたのものですから、夫から「俺の幸せを考えて離婚してくれ」と言われたとしても、あなたは常にあなたを一番に考えればいいのです。
その選択が今の夫から「最低だ!」と言われたとしても、です。
だって、自分を一番大切にできる人でなければ、相手を幸せにすることはできませんもの。
「夫にどうしてほしいか」ではなく、「あなたがどうしたいか」
もし、あなたが一人で抱え込むのが辛いのなら、私たち夫婦カウンセラーがいます。
いつでも、ご相談ください。
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あなたの心が、少しでも軽くなることを願っています。

執筆 夫婦再生カウンセリング名古屋 主宰 下木修一郎(しもきしゅういちろう)
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家
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