単身赴任の夫の毎日は寂しい…夫婦の危機を招かないためのキーワードとは?

単身赴任は夫婦の危機と隣合わせ

 

「夫からもう無理だと言われてしまいました」

単身赴任先の夫から離婚したいと言われてしまったCさん(43才)の話から、単身赴任って本当に難しい、と感じました。

 

車で3〜4時間離れた場所に2年前に単身赴任した旦那さん。

ほぼ毎日、仕事から帰ってきて、家族に電話をしてきていたそうです。

 

帰省するのは月に1回。移動するのは、ほぼ旦那さん側。

 

その月も特別変わった様子は無かったそうです。

ところが、いきなりご主人から「別れたい」とのメール。

 

え?なんで?

Cさんはパニックです。

理由を聞いても「数年前から考えていた」という曖昧な理由しか帰ってこない。

 

Cさんはその後、探偵に調査を依頼。

すると、単身赴任先の職場の女性と不倫をしていることがわかったのです。

 

浮気したくて浮気したわけじゃない

 

「とても浮気をするような人じゃないんです。それに、毎日電話もしてくれていましたから。私は信じ切っていたのです。」

まじめて誠実な人が浮気をすることは、決して珍しいことではありません。

恐らく、ご主人も自分自身が浮気をするなんて思っていなかったはずです。

 

単身赴任のご主人が不倫に走った一番の理由は、妻や家族に対しての不満ではなく

 

どうしようもない寂しさでした。

 

仕事をがんばって、疲れて家に帰る。

誰もいない、真っ暗な部屋。

青白い蛍光灯、白い壁、物の少ない部屋。

 

 

毎日電話すると聞こえてくる、家族の声は、普段と何も変わらない。

自分がいてもいなくても、家族には同じように時が流れているように思える。

毎日電話が終わった後はまたひとりの空間。

 

ひとりで帰るの車中。

楽しかった帰省後はもっと寂しくなる。

またあの部屋にひとりで帰って、そして寝る。

朝起きて、仕事にいく。

その繰り返し。

 

そんな寂しさを埋める存在が、職場の女性や、飲み屋で知り合った女性。

対して好みじゃない。でも、寂しさを忘れさせてくれる。

浮気するつもりじゃなかったけれど。

 

不倫している罪悪感はあった。

けれど、電話の向こうの家族は、なにも変わらない。

自分が寂しい思いをしていることに気付いてくれていない。

気付かれていないのであれば、いいのかな。

そして、ズルズルと関係を続ける。

 

気付いたら、もう離れられなくなってしまっていた。

近くで、自分を大事にしてくれる人。

家族よりも、自分を大切にしてくれる人だから。

 

単身赴任の不倫リスクを下げる確実な方法

 

究極の方法は

単身赴任先に一緒にいく

それしかないです。

「そんなことできませんよ、子どもの学校のこともある。私の仕事もあるんです。辞めたら二度と勤められません。親だって面倒みてくれているわけですし、夫にひとりで行ってもらうことに賛成してくれています。それに、夫が「俺は大丈夫だから」って言ってくれたんです。」

その気持ちは、とても分かります。

 

子どもの環境を優先したい。

子どもにストレスを与えたくない。

子どもを一番に考えれば、パパにがんばってもらうしか。

私だって正社員を辞めたら、家計が苦しくなる。

せっかくやりたかった仕事なのに!

 

様々な事情を考慮すると、どうしても、夫の優先順位は2番め、3番目に落ちていく。

 

でも、実際に単身赴任先の夫が「離婚して欲しい」と言い出すと、妻は慌てて「家族でそっちに行くから、一緒に住もうよ」と同居の提案ができてしまう。

え?一緒に住もうと思えばできたの?

でも、夫は「何を今更」と断るのですけれど。。。

 

絶対に忘れてはいけないキーワード

 

単身赴任か家族一緒に転勤かを選べるのであれば、あとは、家族にとって何が一番大事なのかが焦点になります。

子どもや自分のことはもちろん大事です。

でも、夫婦にとって一番大切なのは、

「私も離れたくないよ」

という気持ち。

一番大切なのに、みんなすっかり忘れちゃうんです。

「一緒にいたいよ〜」という思いを軸に持って、とことん、話をして欲しいのです。

その上で一緒に行けないという決断に至ったとしても、「妻は来たかったんだ」と、あなたから愛されている実感を持って、単身赴任に行くことができます。

これすごく大事です!

 

どんなに寂しくても、いずれ慣れちゃう。

 

妻だって、家族だって、お父さんが居なくなること最初は寂しいんです。

でも、慣れちゃうんです。

子どもがいると、案外寂しくないんですよね(^^;)

 

夫が帰省してきても

おかえり〜

今度はいつ〜?

またね〜

ってなっちゃう。

 

夫婦が離れているということは、異常事態だと私は思っています。

それは、一緒にいる夫婦よりも努力が必要だということ。

大変ですけれど、しっかり夫のことを意識して、コミュニケーションを取っていきましょう。

shushimokicur
執筆:下木修一郎(しもきしゅういちろう)

NPO法人日本結婚教育協会会員
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家
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