出産後、夫婦円満でいるためのポイント3つ

新しい命の誕生!

最近孫が生まれた夫婦再生カウンセラーの下木修一郎です。

出産。新しい命の誕生!
あの赤ちゃんの声!

「赤ちゃんの泣き声はまるで天使のラッパのよう!」

なんてステキな表現を何かで読みましたが(忘れた)まさにそんな感じで…気持ち低かったかな(笑)

赤ちゃんの誕生。
なんちゅー幸せなことでしょう。

でも、幸せだからこそ、そこに抱えている問題もものすごく大きくなること、ご存知でしょうか。

0~2歳のお子さんを育てる家庭での離婚率が最も高い

2016年度に厚生労働省が日本の母子家庭を対象に行った調査では、ひとり親、全体の約4割が産後2年以内に離婚を決意しています。

離婚した人を調べてみると、産後2年以内の人が4割だった、ということです。

そして、それが一番多いパターンなのです。

めちゃくちゃ幸せのなかで、離婚を迎えてしまうなんて…
なぜそんなことになるのでしょうか?

妻の出産を期に夫婦仲が急激に冷めてしまい、すれ違い、悪化することを「産後クライシス」といいます。

目白大学教授・小野寺敦子さんは論文の中で、「夫婦間の親密な感情は、子どもが生まれてから2年の間は下がる」と述べています。
参考: 親になることにともなう夫婦関係の変化|小野寺 敦子|発達心理学研究

2年間、急激に下がる。ジェットコースターのスタートみたいに。

この2年間が大きなターニングポイントになる、ということ。

そうならないように、できることを一緒に考えていきましょう!!

なぜ子どもがうまれるとピンチになるのか

今まで夫婦ふたりで楽しかった毎日。誰にも気兼ねなく、自分たちの好きなペースで生活をすることができた。仕事に熱中することも、趣味に時間やお金を使うことだってできた。

あーーーたのしい♡結婚ていいよね〜

っていう時期ですね。

ところがどっこい!!!

子どもが生まれたら、子どもが全てになってしまいますね。

子どもはママがいないと生きていけないのだから。そして、ママもそれを知っているわけだから、当然子どもファースト、子ども一番、子どもが全て、に変化する。

そして、それが当然であるように、夫も周りも含め、思ってしまう。

いや、当然なんです。

当然だからこそ、難しい。

多くの夫は今までとは違う変化を「我慢する」という選択で乗り切ろうとします。

そして、妻はより頑固になり、相手にイライラしていく、という調査結果も出ています。
参考: 親になることにともなう夫婦関係の変化|小野寺 敦子|発達心理学研究

夫婦間の価値観が根底からひっくり返ってしまうこの出来事。
幸せだけれど、夫婦のバランスが大きく変動する大惨事でもあるわけです。

産後の夫婦に知ってほしいこと

もし今あなたがこの状態だったとしたら、知ってほしいことがあります。

それは、あなただけじゃない!ということ。

とても大事なことです。自分が変わってしまったと感じることも、決してあなたの性格に問題があるわけじゃない。みんなそうなるのです!

だからいいか!というと、残念ながらそうも言ってられません。あなたのパートナーである夫が耐えきれなくなってしまいます。

これを読んでる夫さん。とくに優しいあなたはこの2年間をただひたすら我慢して生きていくでしょう。2年後には、大きな下り坂ではなくなりますが、残念ながら下止まりです。つまり、我慢すればもとに戻るわけではありません。

それはつまり、我慢することがかならずしも正しいことではない、ということです。

正しいコミュニケーションを行うことによって、この大惨事の2年間を乗り切ろうではないですか!

出産後、夫婦円満の秘訣: 3つのポイント

子どもの世話、睡眠不足、家事の増加などにより、疲れとストレスが積み重なる中で、夫婦間のトラブルや溝が生じることも決して少なくありません。

夫婦関係における「危機」である子どもの誕生。しかし、この「危機」を「チャンス」と捉えるのです!!

ここでお互いが支え合い、大惨事ともいえる子ども誕生の危機を乗り越えれば、より強固な夫婦関係を築き上げることが可能。子を持つことは大変ですが、夫婦二人では得られなかった強いきずなを作り上げてくれます。それが本当の「子はかすがい」だと私は思います。

以下に、そのための3つのポイントと具体的な方法を詳しく解説します。

  1. 不満や文句は具体的にどうして欲しいかを言う
    • 産後、母体は大きな変化を経ています。その中で、感じることや必要とするサポートも変わります。そして、精神的にも大きな変化をしています。当然ですが、不満や文句も出てくるでしょう。出ていいのです。当然なのですから。そこで、大事なのが具体的な要望を伝えることになります。
    • 具体例1:産後の母は授乳や子どもの世話で疲れやすく、夜の睡眠がとっても大切ですよね。赤ちゃんの面倒を見てもらうときにも「夜の10時から12時まで赤ちゃんの面倒を見てくれると助かる」と時間をキッチリ決めて夫に伝えると、夫はどうすれば良いかを具体的に考えることができます。要はビジネスのように頼めばいいのです。ミッションとして勝手に捉えて、そのミッションを達成するためのシナリオを考え始めます。お願い事をするときにはまず先に会社から帰ってきた夫に対して「(帰ってきてくれた!これで少し休めるかも!という喜びを感じながら)おかえり♪」と言いましょう。単純構造の夫は<自分が帰ってきたくらいで喜んでくれるなんて!>と小喜びし、自分から積極的にミッションをこなそうとするでしょう。
    • 具体例2:「今日は特に疲れているので、夕食は外食か出前館にしてくれると嬉しい」というように、食事に関する要望も伝えると良いのですが、ここで大事なのは、最後にポジティブな感情「嬉しい」をプラスしていることです。これがあるのと無いのでは大違いです。ぜひプラスしておいてくださいね。いやいやいや、どう考えても疲れてるの分かるでしょ?と言いたくもなりますが、最初は我慢が必要です。夫は女性の「察しろ」を察することができない生き物の代表です。最初はとにかく踏ん張ってください。そのうち、言わなくてもできるようになります。夫の根底には妻を喜ばせたいという欲求があるからです。だから「嬉しい」という言葉が重要なのです。
  2. 相手を見る:
    • 産後、母は自分の身体や役割の変化に戸惑うことが多く、夫の一言に大きく影響されることがありますよね。夫が妻の努力や成功を褒めることで、妻の自己肯定感を高めることができます。そしてその逆もしかり。夫を見てあげることで、夫はもっと妻の役に立ちたいとシッポを振るようになるのです。夫は貢献したい。妻の笑顔がみたいいいいい!!最初はヘタですが、どうか貢献させてあげてください。
    • 具体例1:夫から妻へ「毎日がんばってくれてるよね。本当に感謝してるよ。」夫に伝えたいのは、小難しい言葉なんか言わなくてもいいということ。ただ、相手をちゃんと見て、がんばっていることをしっかりと受け取り、それに対して感謝の言葉をかけてあげて欲しいのです。もしかしたらシンドい妻はその言葉を受け取れないかもしれない。でも、くじけないでほしい。見続けてあげてほしい。見守ってあげてほしいのです。あなたも年齢的にもお仕事が忙しくてストレスもたくさんだとは思いますが、子どもが大きくなっていく姿を夫婦ふたりで見ることができる喜びは、人生の何事にも代えがたい幸せなのだから!!!!!!
    • 具体例2:妻から夫へ「かっこいいね」でいいです(笑)夫はかっこいいって言われたいから!皿洗いしている旦那に「かっこいいなぁ〜」と言えばいい。どこか?と言われたら、皿洗いする姿がだよ〜とでも言っておきましょ。それで十分です。それを言ってもらえるだけで、男はもっとかっこよくあろうとしますから。単純すぎて怖いわ。
  3. 自分自身も褒める:
    • 育児は常に正解があるわけではありませんね。自信を失うことだってたくさんあるでしょう。だからこそ、自分自身の努力を褒め、自己肯定感を高めることがものすっごく大切です。
    • 具体例: 育児や家事、仕事など、日々頑張っている自分を褒めてあげてくださいね。妻も、家事や子供の面倒を見る中で、一日の終わりに「今日も上手くやれた」と自分を褒めてあげてください。夫も自分の育児への取り組みを「今日も子供をたくさん笑わせられた!」と自分を褒めてあげましょう。自己肯定感を高めることができます。夫婦で「褒めまくりの会」を開催するのもいいですね。最初はどこを褒めればいいか分からずガタガタになるかもしれません。それも想定した上で始めるといいでしょう。たとえば、褒めて欲しいことを相手に言うのもいいですね。「私のことかわいいってほめて!」でもいいです。一見アホっぽいやりとりもまた、キリキリした夫婦間にはとっても大切なスパイスとなりますから!

一番重要なこと

はい、一番重要なことを最後に言います。(えー)

それは、

危機意識を持つ

ということです。

幸せの絶頂で見えなくなるものはたくさんあります。

いきなり山の話で恐縮ですが…山岳遭難の多くは、山の遭難は頂上を観て、「ヤッホー!」と満足して、集中力を切らし、体力をも失われた下山中に発生すると言われています。

つまり、山頂よりも、その後が怖い、ということ。

  • 子どもが生まれた強い満足度、守らなければならないという使命感、未経験の育児による気疲れ、疲労により、正確な判断ができなくなるかもしれない。
  • 夫に感謝することもうまくやれてないかもしれない。
  • もっともっと子どもを大切にしてほしい!と求めすぎてしまっているのでは?

と自分と対話してみてあげてください。

そこで、私のようにポジティブに問題に向き合っていく情報に触れる習慣がオススメです。

はい、というわけで、夫婦図鑑公式LINEもあります↓ぜひ友だちになりましょう!

もし、あなたがもうすでにしんどくて心が動かず苦しい思いをしているのであれば「夫のホンネを知る動画」がおすすめです。あなたの心をきっとたくさんの気づきで楽にしてくれるでしょう!

これからも豊かな夫婦生活をお送りください!!

下木修一郎

夫婦再生カウンセラー
下木修一郎

NPO法人日本結婚教育協会会員
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家

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