【旦那の本音】仕事と家族どっちが大事?両立できないことにストレスを感じる夫
違う環境で育った異なる性別の男女がともに生活するという結婚生活ではいろいろなことが起こる。まさに波乱万丈。山あり谷ありをうまく乗り越えるためには、相手との違いを知るとことがとても大事です。
夫のことを知らないことで夫婦問題へと発展してしまった実際のケースを元に、妻が知らない夫の本音についてご紹介する【旦那の本音】。
テーマ:夫が仕事が忙しいと家事や育児に非協力的。夫にとって家族は大事ではない?(45才女性)
夫婦再生カウンセラー下木修一郎です。
この不満もとても多く寄せられます。永遠のテーマ、と言っても過言ではないように思います。
本当に旦那さんは家族が大事ではないのでしょうか。
まず最初に考えなければならないのは、そもそも男性にとって、仕事とは何かということ。
男性は仕事によって精神状態が大きく左右されるほど、仕事とは人生においての比重が高いものなのです。
仕事の良し悪しで自己肯定感が大きくブレる男性
仕事が上手くいっていると精神的にも余裕がうまれるのが男性の特徴。家族の話を聞いたり、今度旅行行こうか!なんて積極的に家族へと関わりを持とうとすることができます。仕事がうまくいくことで自己肯定感が満たされます。つまり「俺って価値あるじゃん」を感じることができるのです。
ですから、仕事で調子が悪いときは自己肯定感が下がります。「俺ダメなやつじゃん・・・」こんな精神状態ですから、とうぜん心には余裕がありません。家族にも優しくできなくなるのは、家族に対して愛情が無いことが原因ではない場合も多いのです。
収入が保証されていない自営業の人は特にその傾向が強くなります。収入が大きくなると自己肯定感がどんどん強まります。「社長〜〜!」なんてちやほやされれば「俺すげえ才能ある天才じゃん!」という具合でガンガン自信をつけていきます。この状態はとても危険で、自分の正しい価値が分からなくなる、周りが見えなくなるという状態です。家族からみると、とてもよい人には見えなくなります。
収入が下がると一般的には元気がなくなり、自信を失い、内向的になっていくでしょう。ただ、その気持ちを妻に話すかといえば、残念ながら話すことはできません。自信のない自分を見せることが怖いのです。仕事を一所懸命がんばる男性ほど、当然仕事から受ける影響は大きくなります。
逆に仕事なんて適当でいいや、昇進しなくてもOK!というタイプの男性は、仕事から受ける影響は小さくなります。ただ、このようなタイプの旦那さんと結婚した女性からは、「なんでもっとがんばらないの?勉強とかすればいいじゃない?」という苛立ちの言葉をよく聞きます。
家庭のことも見て欲しいけど、仕事も頑張って欲しい、という妻の願いを叶えるためには、男性にも相当ハイレベルなバランス感覚が要求されているのです。
仕事と家族どっちが大事なのという問いに上手く答えられないストレスを感じる夫
仕事と家族、どちらが大事なの?と悩む妻の多くは、夫が家族に気持ちを向けていないというストレスを感じているはず。言い方を変えれば「あなたは私たち家族のことを考えてないじゃない!」という不満の現れだと思います。
もちろんそんな言い方をする妻はいません。そんな言い方をすれば、まるで自分がワガママを言っているようにも聞こえかねません。ですから夫に対して「仕事と家族、どっちが大事なの?」質問形式を取ります。
しかも、どっち取るか分かってるよね?と既に正解が決まっている質問ですね。
賢い男性なら(あ、やばい、妻が不満に思ってる、妻を安心させなければ!)と柔軟な態度、高度な推論を働かせ高い技術のコミュニケーションスキルを活かし「もちろん家族だよ。」とやさしく冷静に対応するわけです。
極論を言えば、妻だって旦那さんにお仕事頑張ってもらわなければならないですよね。だから、仕事を放り出してまで家族のことに関与されるのも困るわけです。だからこそ、あなたは家族のこと何も考えてないんじゃないの?という不安に対して、ひとこと「ごめんな、もちろん家族が大事だよ」なんて言ってもらえると、それだけでも少し安心できるわけです。
家族のこと、君のこともとても気にしていると信じたい。そう言ってもらいたい。
ところが、男性って、そういう柔軟な対応がものすごく苦手。まぁ、嘘がつけないといいますか(嘘っていっちゃダメね)不器用といいますか。「仕事と家族、どっちが大事なの?」と質問されると、責められていると思ってしまうわけです。「あなた仕事ばかりで全然家族のことしてくれないじゃない!」というように聞こえるわけです。
あ、質問そのままに聞こえるってことですね。
そうなんです、質問の裏側にある「家族が大事だよ」と言ってもらいたい女性の気持ちが男性には分からないのです。
それよりも、自分のことを責められたことに対してのストレスがとても大きくなってしまう。仕事は男性にとっての自己肯定感を作る大切な場所です。その仕事を槍玉に挙げられているわけですから、当然夫は苦しむことになります。その結果夫の対応は、激情するか黙り込むかの2択を選択することになります。これは「責め」に対しての「防御」反応です。
つまり夫が激情したり黙り込んだりしたときには、その質問の真意は夫に届いていないということです。
夫に仕事と家族の両立、ちょうどいいバランスを実現してもらうコツ
妻の一番の目的は、家族にも時間を割いて欲しい、家族のことも考えて欲しいという願いではないでしょうか。それは決して仕事をないがしろにしてまで実現しろ!というものではないと思うのです。
しかし、「仕事と家族、どっちが大事なの?」という質問からは、仕事ばっかりやってんじゃねえよ!という怒りがにじみ出てしまいます。つまりこの質問の根源にあるのは「怒り」です。
ですが、怒り前提の質問では相手の気持ちを掴むことも、変えることも難しいのはお分かりになると思います。国会の答弁でいくら「安部首相認めないんですか!!」といったって、認めるわけもありません。
両立を願うなら、まずは自分自信の「怒り」を沈めることが必要ですね。でも、そんなに簡単に怒りはひっこみません。
そこでひとつ考えて欲しいことがあります。
妻の言う「家族」の中に、ご主人が含まれているかどうかということ。もしかしたら、
家族=夫以外
という図式になっていませんか。
もしこの図式に当てはまるとしたら、家族の中に含まれていない夫は、既に家族と対立関係にあるということになります。敵対関係。夫軍vs妻子軍。敵対関係にあれば、あなたが「怒り」の感情を持つのは当然です。敵なのですから、屈服させて、条件の飲ませる。夫軍を取り込まなければなりません。
でも、屈服させたいわけじゃないですよね。
一緒に苦楽を共に協力し合って生きていきたいだけですよね。自分の苦労を分かって欲しいという思いですよね。であれば、家の外で戦ってきた夫を、まずは家族の中に暖かく迎え入れてあげる必要があるのです。
そして、最初にお伝えしたように、夫の自己肯定感は仕事で大きく左右されるということから、夫の仕事の状態がどうなっているかを想像して、理解する姿勢も大事です。
夫の多くは、できれば仕事も家族も両立してバランスを取りたいと願っている。うちのパパ素敵なの!仕事もできるけど、ちゃんと家族のことも考えてくれるのよ!なんて言われたいわけです。
「仕事 家庭」でgoogle検索すると
「仕事 家庭 ストレス」
「仕事 家庭 両立 辛い」
「仕事 家庭の事情 休む」
「仕事 忙しい 家庭崩壊」
なんてキーワードが出てくる。夫が仕事帰りの電車のなかで、スマホでこんなキーワード検索してたら、せ、せつなすぎる。
特にやさしい旦那さんは注意が必要ですね。言われても不満を言わないタイプは抱え込む可能性が高い。
『夫のホンネがわかる動画』の【第六章】突然別れたいと言いだす夫No.1は「やさしい夫」でも不満を溜め込む男性の特徴をご紹介しています。有料のコンテンツですが、3時間たっぷり旦那さんを知るためのノウハウを詰めました。旦那さんのことを知っておけば、怒りも抑えられて楽になれるかもしれませんね。
それではまた!!
執筆 夫婦再生カウンセリング名古屋 主宰 下木修一郎(しもきしゅういちろう)
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家
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