ネットに夫婦の相談をすると、徹底的に悪い方向へと向かう理由

夫婦問題はネットで相談するな
インターネットの質問サイトなどで夫婦の悩みを相談する人は多いですね。わかります。簡単に人の意見が聞けるのですから、いちいちカウンセラーに聞くよりも手軽だし無料ですのでついつい頼ってしまいがちです。

インターネット上の回答で、私でも素晴らしい答えだなぁと思うものもあります。ですが、正直少ないです。

ほとんどはとても偏った意見であり、まるで離婚へ導いているのでは?と思うような危ないお悩み回答もたくさんあります。

そんな危ないパターンにはまらないよう、私が調べた危ない回答パターンをご紹介します。

気をつましょう!危ない回答パターン

■相談者を傷つける回答

「だから何?そんな不満なんて誰でもありますよ」
「家事育児もちゃんとできてなかったのでは?」

「私が困ってるのに誰も分ってくれない…苦しい…」相談したのに、さらに傷ついてしまうことに。

否定されると、自分がダメみないに思えてくる。それがさらなる孤独となり、どんどん追い込まれてしまうのです。

■相手を徹底的に悪者にする

たとえば、夫が家事育児をしてくれないことを書くと…
「そんな夫はいらない」
「ダメ夫つかんじゃいましたね」
「あなたの様子など全く気にしてない人ですよ?」

☞そうか、悪いのはあいつなんだ。しかも相当悪かったんだ!と頑張っていた自分が馬鹿みたいに見えてしまう。

結婚している理由を見失いかけているときに、追い打ちをかけられれば、誰だって相手に問題があると思いこんでしまいます。偏った思い込みは離婚への第一歩です。

■人の離婚が大好物

「離婚したれ!」
「同居義務違反ですので、夫が有責です」
「弁護士に相談しましょう」
「お互い心は離れちゃってるじゃないですか」

やっぱ離婚よね!弁護士に相談しなきゃ!「離婚 弁護士」検索検索・・・

自分が悪くない、相手が悪い!って思えると、やっぱり楽です。苦しいときほど、弱いときほど、人は楽な方に流れます。安易に行動して、数ヶ月して後悔することもあります。

このように、苦しんでいる方のことなど全く考えていない考えない発言が跡を絶ちません。

まぁ、ネットに書き込む彼ら彼女らにとっては、あなたが離婚しようがしなかろうが、どうでもいい問題ですから仕方ないのかもしれません。あなたにとって重大な悩みも、彼らにとってはただの退屈しのぎの対象です。

それに、答えてる人がさほど幸せそうじゃないんですよ^^;)。せめて、幸せな人生を送ってそうな人の意見ならまだしも・・・まぁ、画面だけじゃよく分かりませんけれど。難しいですね、インターネットって。(発言が年寄り)

夫婦が壊されていく

でも実際には、夫婦相談の相談者はとても傷ついているので、どうしても共感してくれる意見の方に心が流れがちです。相手の悪口が書かれた回答が増えれば増えるほど、やっぱりそうか!自分は悪くない、相手に非がある!と思い込んでしまいます。

ですが、そもそも書き込みするとき、自分のことは棚に上げるんですよね。

相手の悪いところばっかりを際立たせて書いちゃうんですよね、人間って^^;)

偏った情報しか与えていないので、返ってくる返事も偏ってしまうのは当然です。

相手がこんなに酷いんです、という書き込みをしてしまうと、離婚を勧める人がどんどんどんどん集まってくる。夜の街灯に集まる虫のごとく。

そういう意見が増えれば増えるほど、離婚しかないという雰囲気が増殖し、相談者を一気に飲み込んでしまいます。

誰に相談するかで運命は変わってしまう!

■ネットに相談するときには、せめて経験者の話を参考にする

経験者であれば、経験の一つとして捉える事ができます。しかしそうは書いても、心ない書き込みもあるかもしれません。大事な選択である以上、参考意見程度にとどめることが望ましいと思います。

ネット以外に考えられるのは家族や友人の存在。
しかし離婚は相手もいる非常にデリケートな問題。養育費などお金の問題も絡んでくるため、相談するときには注意が必要です。

■家族はあなたの味方をしれくれるが、味方しすぎてしまう

不憫に思ったら「もう帰っておいで」と言うのが親。自分の子どもが傷つけられたと相手から引きはがそうとするのは仕方の無いことです。厳しい親なら「それくらい我慢しなさい」と言うでしょう。苦しい気持ちを理解してもらえない苦しさを味わったままでは行動できなくなってしまいます。

ちなみに、私が住んでいる名古屋という土地は、親と娘のつながりがとても濃い街だと言われています。何かあったらすぐ実家に帰ってしまうそうです。

■離婚経験が無い友人は、共感する姿勢が強くなる

友人たちは応援してくれます。
「ひどいね!」「つらいよね!」
ありがたいことです。

はい、ここまではいいのですが、それが行き過ぎると
「そんなダンナ、別れればいいじゃん!」「あなたなら大丈夫、いい男いくらでもいるから!」
となっていまいます。

なぐさめようとつい勢いで発言してしまうのも、苦しんでいる友人のことを思ってなので仕方ないのですが、気をつけましょう。

■離婚経験がある友人はとても頼りになるが注意が必要

離婚経験がある人は気持ちを理解してくれる力強い味方。
ただし、自分の離婚経験しかないので、たまたま弁護士さんで辛い経験をしていたりすると「弁護士は辞めたほうがいいよ、お金取られるだけだもん」というアドバイスになってしまいがちです。頂いた情報をそのまま鵜呑みにしないように。

逆に「良い弁護士いたよ!」というのも、弁護士さんを勧める時点で離婚ルートですから、弁護士先生に頼むときには、ある程度、自分自身で方向性が決まってからが望ましいと思います。

■夫婦問題のプロフェッショナル、離婚カウンセラー

夫婦仲を再生していくのは大変なこと。日々の出来事に心が折れそうになったときに支えるのが離婚カウンセラー。毎日さまざまな夫婦問題を取りくんでいるため、追い込まれて客観的に考えることができなくなっているあなたに変わって、行動できる現実的なアドバイスをしてくれると思います。

★安易に夫を否定するカウンセラーは要注意★
「あなたの旦那は絶対浮気をくり返しますよ」などとアドバイスするカウンセラーには気をつけてください。夫への不信感は夫婦再生の最も大きな障害です。あなたの気持ちに寄り添い、簡単にあきらめない、勇気づけてくれるカウンセラーは必ずいます。大変ですが、根気強くこの人なら合う!という人を見つけてください。

離婚という人生の大きな節目。誰に話すかであなたの人生は変わる。
しっかり考えて、行動しましょう。

どうしたいか分からないというあなたへ

いろいろ考えたけれどやっぱり分からない。という方もいると思います。

夫婦カウンセラーは、その相談に乗る人ですから、是非活用してみてください。

でもカウンセラーに話すなんてハードルが高いから・・・という方もたくさんいらっしゃいます。そりゃそうです。他人に話すなんて抵抗ありすぎです。

そういう方のために、『夫のホンネがわかる動画』で、考えるための材料、考え方を動画でご説明しています。これから先の夫婦を考えるヒントとしてぜひ使ってみてくださいね。

あなたの幸せを応援しています!!

shushimokicur
執筆:下木修一郎(しもきしゅういちろう)

NPO法人日本結婚教育協会会員
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家

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