夫婦関係の危機「嫌われたくない症候群」を乗り越える方法とは?
こんにちは。
夫婦再生カウンセラーの下木修一郎です。
12年間にわたり、6000人以上のカップルの夫婦関係改善をサポートしてきました。
今日は、多くの方が気づかないうちに陥ってしまう「嫌われたくない症候群」についてお話します。
そして、その乗り越え方についても。
あなたの夫婦の未来が明るくなるために、一緒に学んでいきましょう!
夫婦関係の危機:自分の気持ちを抑え込むことの影響
夫婦カウンセリングでよく耳にする言葉に、こういったものがあります。
「夫から嫌われるかもと不安です」
一見、これは相手を大切に思う心から生まれている自然な気持ちのように見えます。
しかし、この考え方こそが"嫌われたくない症候群"の始まりなのです。
"嫌われたくない症候群"がもたらす影響
1. 本来の自分を見失う
相手の反応ばかりを気にすることで、自分の本当の感情や欲求が分からなくなります。
自分を満たすことは相手から「愛されること」以外になくなってしまい、それが相手を遠ざける原因となります。
2. ストレスの蓄積
自分の気持ちを常に押し殺していると、心にストレスが溜まっていきます。
最初は身近な人に当たるようになり、最終的にパートナーに爆発してしまうこともあります。
3. 相手との心理的距離の拡大
本当の自分を出さないでいると、相手も本当のあなたを理解できません。
自分らしさを失うことで、かえって相手から見た魅力が低下してしまうのです。
夫婦関係の危機:相手が見えなくなる過程
カウンセリングでは、このような質問をすることがあります。
「最近、パートナーはどんなことをしてくれましたか?」
多くの方が、こう答えます。
「最近は...えーーー覚えてません・・・」
なぜ、してくれたことが出てこないのでしょう?
それは、相手からどう思われるかという自分への関心が高まりすぎているからです。
不安と恐れが相手を見えなくする
「嫌われたらどうしよう」という不安
「見捨てられたらどうしよう」という恐れ
これらの負の感情が、大切な相手が見えなくしてしまうのです。
自分の欲しいもの以外が目に入らなくなり、相手を愛していると言いながら、実は相手のことを見ていないという矛盾した状態に陥ってしまいます。
だから学ぶことが大事になってくるのですね。
私もしっかりと囚われていた時期がありましたから。
それでも、6000人のカウンセリングの経験から解決策を考えるまでに成長することができました。
だから、あなたも大丈夫です。
夫婦カウンセラーが提案する夫婦関係改善の鍵:「ありがとう」の新たな意味
"嫌われたくない症候群"を克服するための重要な鍵は、「ありがとう」の本質的な意味を理解することです。
「ありがとう」は、単に相手への感謝を伝えるためだけのものではありません。
それは、相手を見ることができた証。
つまり、「ありがとう」と言うことで、あなたは自分自身の成長を確認しているのです。
例えば:
- お箸を用意してくれたことに気づいた
- トイレットペーパーが新しくなっていたことを認識した
- ガソリンを入れてくれたことを理解した
- 好きなヨーグルトが買ってあったことを意識した
これらの小さな行動を見つけることができるか。
そして、素直にこころから「ありがとう」と言うことができるかどうか。
心からのありがとうという言葉を伝えること、それは相手を見る目を養うこと。
”愛されたい症候群”を解決するためには、何より相手そのものを見ることが重要になっていくのです。
夫婦関係改善への第一歩:自分と相手を見つめ直す
相手をしっかりと見ること。それがこの"嫌われたくない症候群"を克服し、夫婦関係を改善していく大切なポイントになります。
でも、ありがとう一つとっても、意外と簡単ではないのです。
心からのありがとうを言えるようになるために、まずは、自分の気持ちに向き合うことから始めましょう。
1. 余分なものを捨てる
あなたの頭のなかに様々な感情がうずまき、多くの言葉が頭の中を駆け巡っているでしょう。
そんなあなたには「感情のなぐり書き」という方法がおすすめです。
便箋に、思いつくままに感情を書き出してみてください。
何枚か書いていると、突然スッキリする感覚があるようです。
そうなれば書き終わりです。
それを破って捨てましょう。捨ててください。(絶対に他人に読まれないように)
これにより、頭の中をクリーニングできます。
2. 気持ちを受け入れる
ポジティブな感情もネガティブな感情も、すべてあなたの一部です。
自己否定は避け、「やっちゃったな私!弱いな私!見えてないな私!しょうがないな私!」と自分を認めてあげましょう。
自分を認めることは、相手を認めることに直結します。
3. 相手の行動に目を向ける
毎日1分、相手がしてくれたことを書き出す習慣をつけてみましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、継続することで劇的な変化が起こります。
これはこちら↓の記事でも書いています。
ちなみに私は3ヶ月やって、相手がしてくれたこと一日に30以上見つけられるようになりました。(もちろん1分じゃ書ききれませんけれど)
人は3ヶ月で確実に変わるのです。
実践のポイント:夫婦関係改善のための大切なポイント
ええい、じれったい!
夫婦関係、早く何とかしたい!愛されたい!安心したい!!
なんてつい思っちゃうあなたに、4つの大切なポイントをお伝えしておきましょう。
1. 相手がしてくれていることに目を向ける
あなたが嬉しいかどうかではなく、事実に目を向けることが重要です。
「当たり前」という先入観を外してみましょう。
2. 自分のペースで進める
「相手がしないから、自分もしない」という考えは避けましょう。
自分がどのような関係性を築きたいのか、そのイメージを持つことが大切です。
3. 相手の反応を期待しすぎない
変化には時間がかかります。
時間はかけなければなりません。
じっくり、ゆっくりと変化することが、長い夫婦生活に耐える夫婦関係を作る。
焦らず、粘り強く続けることが大切です。
4. 本気で取り組む
形式的ではなく、本当に感謝の気持ちを込めて「ありがとう」を伝えましょう。
本気の感謝に心が動かない人間などいません。
もし感謝の気持ちが湧かないと感じたら、それは自己洞察の機会です。
なぜ感謝できないのか、自分の内面をより深く見つめ直してみましょう。
最後に:夫婦関係の危機を乗り越えて
「嫌われたくない症候群」とは、自分を不安にさせることで相手を自分のものにしようとする利己的な感情。
でも大丈夫。
たくさん相手を見られるようになったあなたは、愛されたいなんて思わなくても、すでに愛されていることに気づいているはずですから。
もし途中で迷いや不安を感じることがあれば、専門家のカウンセリングを受けることも検討してみてください。
あなたの夫婦関係が、より深い絆で結ばれることを心から願っています!
執筆 夫婦再生カウンセリング名古屋 主宰 下木修一郎(しもきしゅういちろう)
夫の気持ちを知る!夫の気持ち研究家
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