夫に養育費を払わせたいという関係を作る離婚はできるのか

とくダネ

おはようございます!

夫の気持ちが手にとるように分かる夫婦再生カウンセラー下木修一郎です。

今朝のとくダネで

養育費「月1〜2万円増額」最高裁が見直し

という項目を特集していましたね。

 

とくダネやバイキングで養育費「月1〜2万円増額」最高裁が見直しの話が出てますね

 

そもそも離婚後の養育費を払う割合は、すんごく低いのはご存知の方も多いでしょう。

厚生労働省の調べでは、母子世帯の24.3%しか養育費を受け続けていません。

とくダネでも、「養育費も払えない男と結婚したのが残念だった」的な発言もなされてました。

 

でも、これは日本の法律が片方にしか親権を与えない単独親権という考え方も影響を与えていると思います。(アメリカやヨーロッパ諸国、韓国でも共同親権は導入されている)

離婚後、別居親は、子と関わりにくいという背景があるのです。

 

さて、そんな中、養育費の増額が見直されました。

 

そして、とくダネ番組内のなかで、

養育費の踏み倒しは罪に問えないのか?という内容で、来年4月から

「6ヶ月以下の懲役、または50万円以下の罰金、刑事罰になる」

という紹介がなされていました。

 

うわーーー刑事罰!?前科者??なんかすごいな・・・と思って、友人の弁護士に聞いてみたところ

「養育費を支払わない場合ではなく、支払わないときに強制執行するための対象の財産を特定するために行う財産開示手続きの話です。なので、払わないから罪になる、ではなく、不払いがあったときに、もう一歩踏み込んで手続きをする必要があります。」

ということでした。

 

まぁ、どうやらこの法律のおかげで、いままで特定も難しかった旦那さんの財産も、随分楽?になったそうです。そのおかげで、請求もしやすくなったらしいです。

それはありがたいことですね。相手がどれだけ稼いでいるのか分からないのに、請求しようがありませんもの。

 

でも、極端な話を言えば、お前罪になるぞ!金払え!と、ムチで脅しながら金を取る考え方とも取られかねません。

 

もちろん悪質なものに対しては必要だとは思いますが、自分の子の親である元夫にそこまでできるか。

金よこせ!と言ってまで、養育費を取れないという現状が、24.3%しか養育費を受け続けていないという現状になるのだと思います。

 

養育費は子の権利。母親の視点から考えれば、お金を払わない夫は人間じゃねえ!!と思う方もいるでしょう。

でも、やっぱり理想は、離婚前に、子どものために養育費を払いたい、と思わせるような関係を作っておくことが大事なのではないかとカウンセリングでいつも痛感するのです。

 

夫に養育費を払わせたいという関係を作る離婚はできるのか

 

もちろん簡単なことではないでしょう。努力しなければなりません。

 

相手の裏切りやひどい物言いなどに心も体も疲れ果て、散々苦しんできたなか、更に女性に努力しろというの?と思われる方もいるでしょう。

おっしゃるとおり、夫婦仲はこの世の誰よりも関係が近かった分、また、愛し合った時間の分、苦しみも悲しみも大きくなってしまいます。

 

「あんな男と結婚しちゃダメ!」

と娘に言う母親の言葉を聞いたことがあります。

そう言いたくなる気持ちも、痛いほどわかります。

 

ですが、子どもにとっては、世界でたった一人の父親であることは変わりません。

 

それに、現実には、離婚後、子どもを守っていく時間が長いほど、お金の問題は大きな負担となってしまう。

そんなとき、少しでも、夫と協力していける関係がもし出来ていたら、養育費の未払いに苦しむことも減るかもしれません。

 

実際に、やり直したいと夫婦カウンセリングにお越しになられたお客様で、離婚を選択される方もいらっしゃいます。でも、それは相手のこと、そして自分のことを徹底的に見直した上で決断されるので、前向きな離婚になるのです。

「後悔は無いとはいいません。でも、前を向いていけそうです!」

と笑顔で離婚を決められたお客様の言葉は、今でも忘れられません。

 

浮気をされたり、暴言を吐かれたりと、離婚になる理由はいろいろあると思います。

関係を継続させるのが難しい。離婚を選択することは、間違っていないというケースもたくさんあります。

 

ですが、もし相手と話をすることが可能なのであれば、自分自身の気持ちをしっかりと見つめ直してほしい。相手のことを、最後に、しっかりと見つめてあげてほしいのです。

なぜこうなってしまったのか。同じことを二度と繰り返さないためには、どうすればよかったのか。

それを知ることで、あなたのこれからの人生は必ず変わります。

 

元夫への理解が深まれば、子どもと会わせるときにも抵抗感が減りますし、なにより、あなたが笑顔でいることができるようになる。

それは、子どもにとって、ものすごく大きな安心感につながります。

 

結婚したことに後悔はしていない。お互いがよりよい人生を歩むために離婚を選択する。そういう別れ方をしてほしいと思います。

 

別れ方は大事です。別れるにせよ、やり直すにせよ、徹底的にできること、後悔しないようにやりましょう!!

 

夫婦再生カウンセラー 下木修一郎

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